中日、5年ぶり6回目のリーグ優勝。

2004/10/02 05:15 Written by コ○助

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優勝へのマジックを「1」にして足踏みをしていた中日なりが、10月1日にナゴヤドームで行われた広島戦に2-5で敗れたものの、2位のヤクルトも巨人に4-6で敗れたため優勝が決定。2004年シーズンのセ・リーグ優勝を飾ったなり。中日のリーグ優勝は、星野仙一監督が率いた1999年以来、5年ぶり6回目。今シーズンは中盤から独走状態に入っていたので、もう少しあっさりと優勝が決まるかとも思ったなりが、終わってみれば10月に入った、133試合目での優勝。「負けて優勝」という、イマイチすっきりしない優勝ではあるなりが、とりあえず優勝おめでとうございますなり。

それにしても、落合博満監督は就任1年目からこの結果はお見事としか言いようが無いなり。シーズン前にはコーチ経験もなく、現役時代から独自のスタイルを貫く落合監督がどれほどの成績を残せるのかは全くの未知数だったなりが、結果的には1年間を通して貫いてきた、守りを中心としたいわゆる「オレ流」采配がズバリ的中したということなりよね。今季は勝ち星を積み重ねるチームの上り調子とは裏腹に観客動員の低迷がたびたび報じられるなど、非常に地味な印象を拭えないシーズンではあったなりが、逆にプレーや選手起用に派手さは無くとも、地味でも堅実な采配で勝ち抜いたと言えそうなり。

昨年優勝した阪神の星野仙一監督はマスコミ向けにコメントを連発、潜在的な野球ファンまでも喚起させて一大ムーブメントを巻き起こした派手なタイプだったなりが、それに比べると落合監督はマスコミ向けのリップサービスもほとんど無く、まさに対極的な2人といった印象。中日にいまだに強く残る「星野カラー」を払拭するために落合監督が敢えてぶつけたアンチテーゼなのかと思ってしまうくらい、好対照と言えるなり。でも、そんな落合監督のスタイルも職人気質で「好きだ」という人も多いなりよね。要は結果を出すのが一番。それに至る過程は、いろいろなカラーがあって良いと思うなり。

本拠地・ナゴヤドームで宙を舞った落合監督は満面の笑みで、次のようなコメントを残しているなり。
「(胴上げで宙を舞って)いいものですね。生まれて初めてだったもんですから」
「ウチはこういう野球しかできないと、就任したときから思っていました。ピッチャーを中心とした守りの野球で何とか1年を戦い抜こうと。そうすれば、必ずチャンスはあると思っていました」
「本当は勝って優勝が一番カッコいいんでしょうが、負けて胴上げは一生忘れないでしょう。私らしくていいんじゃないでしょうか」

次は日本シリーズ。中日は天知俊一監督が率いた1954年に西鉄を下して日本一になって以来、50年間も日本一になったことが無いなりよ。落合監督は果たして中日の歴史に、大きな足跡を残すことができるかどうか。セ・リーグの代表として、頑張って欲しいものなり。

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