巨人、カツノリ捕手ら5人を戦力外。

2004/09/28 17:05 Written by コ○助

このエントリーをはてなブックマークに追加


今年1月、阪神から電撃的に巨人へ移籍したカツノリ捕手。言わずと知れたシダックスの野村克也監督の子息なりが、移籍が決定した際に巨人が戦力としてカツノリ捕手を欲していたわけではなく、ドラフトの目玉であるシダックスの野間口貴彦投手獲得に向けてのパイプ作りとの見方が強かった上に、阪神の星野仙一SDも「(野間口との関連は)うがった見方をすれば、ピンと来るよな」と語っていたことから、かなり物議を醸していたなりよね。阪神も野間口投手獲得に乗り出していたことから、「なぜカツノリを放出したんだ」とファンの間からは批判的な意見も飛び出していたなり。

実際どの程度の関連性があったのかは分からないなりが、結果的には野間口投手は巨人に自由獲得枠で入団することが確実となっていることから、野間口投手の進路を巡って巨人と野村監督(シダックス)の間に何らかの密約が存在していたと考えても不思議では無いなり。まあ野村監督は週刊文春のインタビューなどで、密約説を否定してはいるなりが、イマイチ腑に落ちないなりねぇ。ある意味「人質」となり、利用されてしまったカツノリ捕手は不憫なりよね。結局巨人に移籍したあとも1軍出場はゼロ、2軍でもベンチを温める機会が多かったわけだし。

今回戦力外が明らかになったのは、カツノリ捕手のほかに今季日本ハムから移籍したばかりの井出竜也外野手、上野裕平投手、入野久彦捕手、李景一捕手の計5人。井出選手も解雇とは……。井出選手は、メジャー移籍に固執するあまり球団と非難合戦になった入来祐作投手のトレードに伴い巨人に移籍してきたなりが、あくまでもこのトレードは入来投手に対する懲罰的な意味合いが強かったため、井出選手を欲してのトレード、というわけでは無かったなりよね。巨人の外野陣の中に井出選手が食い込む余地はないのは確かなりが、実績もある井出選手をたった1年で解雇してしまうとは。

また、李景一捕手の戦力外もかなり可哀想な感じ。李捕手は敦賀気比高校時代に内海哲也投手とバッテリーを組み、「超高校級バッテリー」と呼ばれていた選手なりが、巨人が本当に欲しかったのは内海投手のほう。2000年のドラフトで巨人と内海投手は相思相愛だったものの、巨人は1位で阿部慎之助捕手を指名。この選択自体は間違っていなかったなりが、内海投手をオリックスが1位で強硬指名してしまうなり。しかしながら、どうしても巨人に行きたい内海投手はオリックスへの入団を拒否、「3年後に逆指名で巨人に行く」と公言していたなりね。巨人としては内海投手は何が何でも欲しい逸材。3年後に確実に逆指名を取り付けるための「保険」として、内海投手のパートナーであり、親友の李捕手を2000年のドラフト8位で指名した、という顛末があったなりね。結果、内海投手は2003年のドラフトの自由獲得枠で巨人に入団。巨人は目的を果たしたため、李捕手はお役ご免、というわけで戦力外となってしまったなりよ。

「人質」だ「保険」だと、何やら穏便ではないなりが、これらは巨人の常套手段。先日、明治大学の一場投手に対する金銭授受の不正行為が問題になったなりが、実際には選手獲得に関してもっとドロドロしたことをやっているのは、少し野球に詳しい人なら誰でも知っていることなりよね。使い捨てのように戦力外になっていく選手たちの気持ちを思うと、悲しくなってくるなり。どうか新球団などが、こういった不遇な選手の受け皿になってくれますように。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.