四国に野球の独立リーグが誕生、来季からスタートへ。

2004/09/28 13:28 Written by コ○助

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プロ野球の再編問題の中で「新球団を空白域に」という声が高まりを見せ、ライブドアや楽天が参入申請をした仙台と同様、候補としてたびたび名前が挙がっていた四国。愛媛県松山市には「坊っちゃんスタジアム」という立派な野球場を構え、高校野球でも強豪校を輩出してきた四国なのでプロ野球の球団誘致は悲願ともいえるなりが、新規参入申請をしたライブドアや楽天にはその想いが届かなかったなりよね。

今なお「仙台で新球団の参入が競合するくらいなら、どちらか一方は四国に来れば良いのに」という声は根強く残っているなりが、阪神やオリックスが本拠を構える関西が近い上に、四国は交通の便も良いとは言えず、決定的なのは地域密着型の球団を作るにしても、人口が少ないことが大きなネック。今年日本ハムが移転した札幌や、ライブドアや楽天が選んだ仙台のように、100万人以上の人口を持つ都市でなければビジネスとしてリスクが大き過ぎるという判断が働くのは、至極当然のこととも言えるなり。ちなみに四国最大の都市は、2005年1月1日に合併によって大きくなる「松山市」で、人口は約51万4000人。

そんな流れの中、突然出てきたのが四国各県に1球団ずつ、計4球団による独立リーグ構想。いや、構想ではなく、すでに来季からのスタートを睨んで実際に動き出しているようなので、独立リーグ設立なりね。この四国独立リーグを主導しているのは西武、ダイエーで活躍し、オリックス監督を経て現在は株式会社IBLJの代表取締役を務める石毛宏典氏。なんでも石毛氏自らがリーグの運営資金を提供するほか、地元スポンサーを精力的に探し回り、設立まで漕ぎ着けたというなりよ。

四国独立リーグでプレーする選手として想定しているのは、「元プロ野球選手、地元の社会人組織に属さない選手などが中心」。ただし、プロ野球を解雇されたベテラン選手ではなく、比較的若い選手をかき集める予定だというなり。確かに、プロ野球を目指しながらドラフト指名から漏れた高校生なんてもの世の中にはたくさんいるので、野球の底辺拡大という意味でも新リーグ設立というアプローチは悪くは無いなりが、この狭い日本。四国限定の独立リーグで果たして採算が合うのかどうか……。まあプロ野球とは違い、選手の給料が社会人野球並み(サラリーマンの月給程度)に抑えられるはずなので人件費などは安く上がりそうだし、移動も近県への移動だけなので費用もかからなそう。案外、上手いこと運営できてしまうのかもしれないなり。

四国の独立リーグがある程度かたちになれば、全国的に同様の機運が高まることも考えられるし、何よりも新しい試みなので注目しておきたいところ。「独立リーグを始めたものの、採算が合わずに2年で撤退」というような、寒い結果にはならないよう、末永く続くようなしっかりとしたリーグにして欲しいなりね。正式発表は30日の予定なり。しばし待つべし。

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