犬がガン早期発見に活躍?

2004/09/25 09:14 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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犬の嗅覚は人間の1億倍まで感知できると言われています。そんな犬の能力は、すでに人間が利用して、警察が麻薬探知や人の追跡などに使っていますね。さてこの度医療の分野でも、この優れた嗅覚の利用に活路が見出せたのだとか。

なんでもガン細胞は、ある特殊な臭気を発する化学物質を合成するとかで、その匂いは犬が嗅ぎ分ける事が出来るのだそうです。そこでイギリスの研究グループが膀胱ガンの患者と、そうでない人の尿サンプルを使って実験したところ、41%の確率でガン患者のサンプルを識別したそうです。

以前から、犬が飼い主の体の一部をしつこく嗅いで、変に思っていたらその後その箇所に皮膚ガンが見付かった…といった話が医療関係者の間で話題になっていたそうです。そこに着目して、膀胱ガンの早期発見に犬の嗅覚を利用しようと思いついたわけですね。

ところで動物が人間の医学に活用されているのは、何もこれが初めてじゃありません。たとえば最近ではウジ虫が米食品医薬品局から正式に医療器具として認定されました。傷口にウジ虫を這わせ、そこから死んだ細胞組織を除去するために利用されているそうです。

そういえば、日本でも昔は肩こりの治療にヒルを使って血を吸い取らせる、瀉血(しゃけつ)という方法を用いていたそうです。アメリカでも同様の利用法があるとか…。

ヒルもウジ虫も、病院でいきなり目の前に出されたらちょっとビビりますがね(笑)。

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