楽天、仙台を本拠地にプロ野球参入申請へ。

2004/09/22 20:45 Written by コ○助

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今週中にもプロ野球への参入申請をすると見られる楽天なりが、これまで本拠地候補として挙がっていた神戸、大阪、長野から一転、仙台を本拠地に申請することが明らかとなったなり。仙台といえば、すでに正式に参入申請を出しているライブドアが本拠地を置こうとしている場所。楽天とライブドアは別々の地域に、上手くいけば新球団が一気に2つ増えるかも、なんて都合の良いことも考えていたなりが、楽天とライブドアは完全に競合することになるなりね。

楽天が敢えて仙台を本拠地にすることについて、三木谷浩史社長は「一つは球団が東北にないこと。もう一つは、いろいろな地方自治体の人と話をして野球に対する熱意が高いこと」と理由を挙げ、ライブドアと競合することについては「プロ野球機構に決めてもらう。球団の関係者から(申請が)認められるんじゃないかとの感触を得ている。勝算がなければやらない」「早い者勝ちではない。1地域に2球団は難しい。6球団と5球団ではやりづらいが、6球団と7球団になってもやりづらい。競争となるかもしれないが、これは宮城県の方たちに判断してもらうこと」とかなり強気な様子。

確かに、仮にライブドアと楽天の参入申請が両方とも認められた場合、セ・リーグ6球団とパ・リーグ7球団というハンパな数になり、日程の組み方が難しくなるのは事実。そのため、三木谷社長の考えとしては、とりあえず来季はセパ6球団ずつの状態に戻すため、ライブドアと全く同じ条件で参入申請を出し、どちらか一方が参入するという流れに持ち込みたいようなり。会社の規模、資本力、信用、イメージすべてにおいて楽天はライブドアを凌駕しているため、「ライブドアかぁ」と意気消沈気味だった一部の仙台市民からも「楽天の仙台参戦」に歓迎の声が聞こえて来そうなりよね。

ちなみに、これまで新規参入には否定的な立場を取っていた阪神の久万俊二郎オーナーも「新しい球団が新しい場所でやるのは大変だが、球団が分散するのはいいこと」と、なにやら急に歓迎の意向を示したなり。ライブドアが仙台でやる、という話が出た時には、こんな好意的なコメントは出さなかったのに……。ここら辺が、楽天とライブドアの決定的な違いかもしれないなりね。

こうなってくると、面白くないのはライブドア。一応広報を通じて「仙台市の担当者と球団設立の準備をしており、(楽天参入に)惑わされることなく作業を進める」とコメントを発表しているなりね。また、これまでライブドアの誘致に積極的だった宮城県の浅野史郎知事も楽天の意向について「ライブドアは加盟申請をしているのですから、第一義的に考えなくちゃいけない。悪い気はしないが、今の流れでやるしかない。淡々と受け止めます」とライブドアを優先することを示唆しているなり。とはいえ、結局はプロ野球機構がどちらを選ぶのか、ということですべてが決まることになるのだと思うなりが。

「杜の都」仙台を巡って楽天vs.ライブドアが火花を散らすという構図は、ちょっと想像していなかっただけに、果たしてどちらが勝者となるのか、楽しみになってきたなりね。

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