プロ野球、史上初のストライキに突入。

2004/09/17 21:56 Written by コ○助

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17日午前11時から都内のホテルで始まった労働組合・日本プロ野球選手会(古田敦也会長=ヤクルト)と日本プロ野球組織(NPB)の労使交渉(協議・交渉委員会)は、回答期限とした午後5時になっても決着せず、協議を2時間延長。午後7時以降も話し合いが続いたなりが、結局話し合いは物別れとなり、70年の歴史で初めてストライキに突入することになったなり。

ストライキの対象となるのは、9月18、19日のセ、パ両リーグ各6試合。24、25日のセ・リーグ6試合に関しては来週話し合いを改めて実施して決定するようなり。

【関係者コメント】
日本プロ野球選手会・古田敦也会長
「近鉄とオリックスの合併に反対してたくさん署名していただいたファンの皆様にお詫びします」
「この週末にプロ野球を観ようと楽しみにしていたファンの皆さんに、プロ野球を見せられないことを心からお詫び申し上げます」
「球団が消滅するということはたくさんのファン、選手、その他、本当に大きな影響を与えるので、一年間凍結してもらえないかと我々も願って交渉して参りましたが、残念ながら無理だということになりました」
「我々としましても、セ・リーグ6球団、パ・リーグ5球団というのはいびつなカタチだと思いますので、合併の凍結ができないのであれば新規球団の参入を促してもらえないかと申し入れていた」
「現状の11球団は異常だと思っているので、来季に向けて新球団の参入に向けて努力してもらえないかと申し入れたのですが、結果として来季は難しい、と」
「いびつなカタチなので、来季に向けて最大限の努力はしていただけませんか、と。我々も審査があることは分かっている。必ず入れるようにというようなことは一切言っていない。ただ、『来季に向けて』という言葉は入れられないという回答だった」

協議交渉委・瀬戸山隆三委員長
「新規参入の申請もコミッショナー事務局に来ていると聞いていますので、これから誠意を持って審査をしていかなければいけないということですが、来年から必ず12球団ということになりますと、これは非常に時間的な問題もありますので、2005年に最大限の努力をするということが一人歩きしてもいけないのかな、と。きちんとしたカタチで公平にやるためには、やはり少し時間が必要であろう、ということ」
「来年から新規球団ということもあるかもしれないが、審査を公平にやるという点に力点を置くとするならば、今日のところは受け入れがたい」

近鉄の小林哲也球団社長
「ファンにこういう形でご迷惑をおかけするのは、痛恨の極み」

オリックスの小泉隆司球団社長
「誠意を持って交渉させていただきましたが、こういう結果になりました。非常に残念に思っております」
「今回初めて選手に決算書類を提示し、不健全な状態であるかを説明した」

【質疑応答】
Q.オーナー会議は球団を減らす方向では来年4月まで審議するというのに、新規球団の参入はなぜ審議できないのか?
A.最大限の努力というのは取り方によっては厳しい表現であると思っている。ただ、公正に審査するには時間がかかる。来年までという限定はできない。(瀬戸山)

Q.時間がかかるというのは、協約にある30日の審査期限も守らないのか?
A.審査に関しては努力する。(瀬戸山)

Q.明日は分かるが、明後日のストは回避できないのか?
A.明日話し合いをする予定がないので、回避はできない(古田)

Q.今回のストについて損害賠償請求をする気持ちがあるか?
A.まだ最終的には決めていないが、(全球団)することになると思う。(瀬戸山)

Q.こういった事態がファン離れになると思わないのか?
A.大変残念に思いますし、ファンの皆さんには申し訳ないと思っている。できる限り選手会と話し合いをして、お互いの力で球界を良い方向に向けて行きたい。(瀬戸山)

Q.パ・リーグのプレーオフなどについてはどうなる?
A.10月のことに関してはまだ何も決まっていない。(古田)

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