自分専用の「ぬか床」をキープできる居酒屋。

2004/09/10 20:35 Written by コ○助

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年齢を重ねて嗜好が変わって来たのか、最近は居酒屋に行って注文するものは揚げ物よりは焼き物、コッテリしたものよりはサッパリしたものを欲している自分がいるなりが、メニューとして外せなくなってきているのがサッパリの極みであるお新香の類。浅漬けやぬか漬けなどを食べながらビールをクイッとやるのが楽しくなってきたなりね。自宅で一人飲みするときにも、近所までやってくる行商のおばちゃんが売っているキュウリとナスのぬか漬けを買ってきたり、スーパーで瓜の浅漬けを一本買ってきて丸かじりしたりと、かなりお新香にハマり気味なりよ。

コ○助はもともとお新香は好き。子どもの頃には祖母が毎日キュウリやナスはもちろん、ニンジン、ダイコン、キャベツ、カブなどをぬか漬けにしてくれていたので、浅漬けよりはぬか漬けに目がないなりね。特に好きなのはナスとキャベツ。ナスは丸かじりでガブリと噛みつき、溢れ出る水分を白米に垂らしながら食べるのが好きなり(笑)。キャベツはざく切りにして、大量の鰹節と一味唐辛子で和えて食べるのがグッド。今思えば、毎日毎日、大きなぬか床をかき回してくれていたおかげで今のお新香好きなコ○助があるわけで、そういう意味でも祖母には感謝感謝なり。

さて、話が横道に反れたなりが、そんなぬか漬け好きにはたまらないお店が、東京・青山にオープンしたなりよ。その店の名は「京都紫の上田米穀店」。なんと、自分専用のぬか床をキープすることができ、予約の電話を入れておけば、事前にぬか床に季節の野菜を漬けておいてくれるという素晴らしいサービスを提供しているというなり。具体的には、6か月有効のぬか床キープ料1,000円を払うと、「ひとつずつ顔が違う陶芸家・安見一念作のぬか床の器」に「京都の老舗漬け物店の職人の指導により、50年継ぎ足したぬか床を種床にしたぬか床」を入れて「MYぬか床」を借りることができるなりね。このぬか床の器には自分の名前の書かれたプレートがかけられ、まさにぬか床キープ(笑)。面白い演出じゃないなりか。

漬けてくれるのは、キュウリ、ナス、ミョウガなどの季節の野菜。客の好みによって古漬けにも対応するというきめ細かいサービスもウリのようなり。ちなみに「京都紫の上田米穀店」では、そんな「MYぬか漬け」を最高の米で食べるべく、白米のご飯にも超こだわりが。半日以上かかって石臼で精米したものを一昼夜に渡って水にさらし、目の前で炊き上げるという、素晴らしい白米を提供してくれるというなり。うぅ、食べたいじゃないなりか。最高のぬか漬けと、最高の白米を。

キープできるぬか床は、現在のところ100個程度とそれほど数があるわけでは無いようなので、「MYぬか床」が欲しい人は急いで「京都紫の上田米穀店」に向かうべし。

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