「ライバルは『iPod』と“ディズニーランド」KDDIの定額制戦略。

2004/09/09 10:03 Written by コ○助

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8月の契約者数も196,900人の純増と主要3キャリアのトップに立ち、依然として好調続くau。7月に発売した定額パケット通信サービス「CDMA 1X WIN」向けの3機種(W21SA、W21S、W21K)も好調のようで、新規契約者の中でもWINサービスに加入する人が増えて来ている様子。しばらく様子見状態が続いていたWINサービスも、いよいよ本格的な軌道に載ってきた感があるなりよね。コ○助の周囲にも、特にソニー・エリクソン製の「W21S」が欲しくてWIN端末に乗り換えるユーザーがチラホラといるなりが、最大600KBにEZアプリの容量が拡張されたことや、Flashコンテンツの投入など、パケット代がかかりそうなサービスを定額で存分に楽しみたいという流れは、着実に出来てきていると思うなり。

KDDIとしては、当然このWINサービスを今後のメインストリームにしていく考え。定額制のメリットを活かし、パケット代を気にせずに楽しめるコンテンツを提供していく予定なりが、どのような展開を目指しているのか、ということについてKDDIの高橋誠コンテンツ・メディア本部長が携帯24のインタビューに答えているのでご紹介しておくことにするなり。

「パケット代金を安くしないと新しいことはできない。その究極が“定額”だ」
「定額制の導入で、(EZwebの)トップページのアクセス数が劇的に向上した」
「掲示板を頻繁に再読み込みするとか、小さなサイズのデータを頻繁にやりとりできるという側面もある。定額制は、“携帯ベースのコミュニケーション”を育てるキーワードなのだ」
「(ダブル定額の)2100円なり4410円なりは、定額に関する世界観に対する入場料、つまりディズニーランドの“パスポート”のようなもの」
「(ディズニーランド)はKDDIがauの携帯電話で目指している“メディア化”の、いい実例といえる」
「(音楽配信を)“やりたいな”とは言っている」
「着うたこそが、日本の成功した音楽配信のビジネスモデル。『iPod』(iTunes)とビジネスモデルは変わらない」

基本的には目新しい話は無いなりが、「定額制=ディズニーランドのパスポート」という発想は、なるほど、という感じ。要は、一度その世界に引きずり込んでしまえば、ユーザーはその世界の中でさらにお金を落としていく、ということなりよね。まあ確かに定額制でパケット代が気にならないと思えば、着うたやゲームアプリもバシバシ落とすだろうし。当初は定額制ではキャリア側がパケット代で儲けられなくなるという懸念も出ていたなりが、WINサービスのユーザーの動向を追ってみると、キャリアにも「損して得とれ」的な利益を生む構図が着々と出来上がっているような感じなり。

前回機種変更から10か月経っていないのでまだ無理なりが、コ○助も早くWIN端末にしたくて仕方がないなりよ。パソコン用の複数のアドレスからメールを転送しているので、パケット代が高いこと、高いこと。このアホみたいな請求額を抑えるためにも、そしてコンテンツをたくさん利用するためにも、今年の冬に発売されるWINサービス向けの新機種には、物欲がうずくものを期待したいものなり。

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