ここ数年は巨人戦の視聴率低迷が話題になることが多くなっているなりが、ついに今年8月の巨人戦月間平均視聴率は過去最低の8.7％を記録。また、8月21日には、テレビ朝日系で中継された広島戦の視聴率が、こちらも過去最低の4.2％を記録。オリンピックの裏だったという不運はあるものの、もはやかつての「ドル箱」の面影は全く無くなってしまっているなりよね。

先日は視聴率3冠（ゴールデン、プライム、全日）のトップを走っているフジテレビの山田良明編成制作局長が「年間のプライムだけは奪還したいと思っていたが、2位の日テレに0.7ポイント差をつけている。巨人戦の状況が左右している」と、巨人戦の視聴率が低迷しているおかげで日本テレビの視聴率がフジテレビよりも下にいるかのような発言をしたことで物議を醸したことも。また、「うちは巨人戦の中継は3つしか残っていないので、ホッとしている」ともコメントし、巨人戦は完全にお荷物扱い。放映権料に見合わない視聴率を連発していることから、来季以降の中継の在り方を見直すべきだ、との声も出ているようなり。

あからさまに巨人戦をお荷物扱いしたのは今のところフジテレビだけなりが、読売グループの日本テレビは別にして、年間に数試合巨人戦を中継するTBSやテレビ朝日も同じ考えのはず。今後、徐々に巨人戦の中継の数を減らしていく可能性は否定できないなりが、そんな中、新たに中継をしようと名乗りを上げると見られるテレビ局があるというなり。それが、在京民放局では唯一巨人戦の中継をしていなかったテレビ東京。

日本テレビの山根義紘取締役編成本部長が語ったところによると、「大手広告代理店から聞いた見直し論」として、テレビ東京の名前が浮上しているというなりよ。確かに、最近のテレビ東京はスポーツ中継にも徐々に力を入れてきているのを感じるなりが、ある意味ステータスでもある巨人戦の中継に手を出すことで、「スポーツのテレビ東京」というイメージを作り上げたいのかもしれないなりね。ちなみにテレビ東京のプロ野球解説者としてパッと名前が浮かぶのは元巨人の駒田徳広氏くらいしか思い浮かばないなりが、中継を実施するとなるとここら辺も整備していかなくてはいけなくなりそうなりか。まあ巨人戦に限定するのであれば、駒田徳広氏だけでも十分なりかね。

まだ広告代理店での検討レベルということで、本当にテレビ東京が参戦するのかどうかは定かではないなりが、これまで想定されていなかった新しい動きだけに、注目しておく必要は有りそうなりね。