音楽配信サービス「MSN Music」の使用感は?

2004/09/06 22:14 Written by コ○助

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9月1日に米MSNポータル内でβサービスがスタートした「MSN Music」。アップル・コンピュータが提供している「iTunes Music Store」に真っ向から対立するサービスとしてアメリカでも大きく報道されているようなりが、実際のところどうなのよ、という疑問に応えるレビュー記事がITmediaに出ていたのでご紹介を。権利関係が複雑に絡み合っているがゆえにサービスが育たず、外資の参入もままならない日本でも今秋中にサービスインすることが発表されていることから、その使い勝手やサービス内容には興味を持っている人も多いかもしれないなりね。要チェックのレビュー記事なり。

「MicrosoftはiTunesにはないものを提供している。検索結果ページに、見つかったアルバムやアーティストの簡潔な要約が表示されるのだ」
「多くの点では、MSN Musicの最初のエディションはiTunesに対抗するには力不足だ。例えば、現時点での楽曲の品揃えは約50万曲とiTunesの半分程度」
「同サービスは、オーディオブック、ギフト券、子供向けの支払い制限、洗練された閲覧メカニズムなど、iTunesが持っている多数の機能を欠いている」
「MSN Musicの購入・ダウンロードプロセスは煩わしく、分かりにくい」
「iTunesではすべての楽曲が一律99セントで売られているのに対し、MSN Musicにはそれ以上の値段が付いている曲が数千曲ある。中には1曲4ドル近くするものもある」
「全体的に見て、MSN MusicはiTunesにはかなわない――まだ、今のところは」

総評としては、最後の一文にあるように「iTunes Music Store」のほうが勝っているというのが現状のようなり。まあ、1年以上も先行してサービスを提供してきている利があるなりからね。ある程度は仕方がないとは思うなりが、楽曲の値段が一律ではない、というのはちょっと嫌な感じかも。アメリカで1曲4ドルもする楽曲が販売されているとなると、日本でサービスインしたときにも、平気で300円とか400円という価格設定を許容してしまう可能性が……。それでは、これまで試行錯誤の中で生まれては消えていった音楽配信サービスとそれほど代わり映えが無いなりよねぇ。

「iTunes Music Store」の衝撃は、なんといっても1曲99セントという分かりやすい価格設定にあったといっても過言ではないだけに、今後日本でサービスインするであろう「MSN Music」も「iTunes Music Store」も、「1曲105円」レベルの衝撃プライスで提供して欲しいなりね。日本の停滞する音楽配信市場を活性化させるためにも、頑張って欲しいものなり。

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