シダックスの志太勤会長「(プロ野球参入に)興味はある」。

2004/09/01 14:43 Written by コ○助

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近鉄を買収することができなかったライブドアが、新球団を設立してプロ野球に参入する意向を発表したのが8月19日のこと。当初は「売名行為だ」と言われたライブドアも引くに引けない場所まで来ているので恐らく気持ちは本気なのだとは思うなりが、披露された球団設立構想は「大阪に本拠地を構える」「バファローズの名前を使いたい」といった現実味の薄いものだったことから、本当に参入ができるのかという点においては懐疑的な意見も多々あるなりよね。

こういったライブドアの動きに対し、「2リーグ制維持」を支持する、巨人を除いたセ・リーグ5球団は「新規参入を阻害する理由はない」と概ね好意的。一方の「なにがなんでも1リーグ制」に移行したいパ・リーグの各球団は、表面上は「申請に従って審議する」としているものの、やはりライブドアの存在は煙たい様子。いろいろと難癖を付けて参入を拒否する可能性があるため、新規参入の際に必要となるオーナー会議での4分の3以上の賛成票は集められないとの見方が強いのが現状なりね。

「やはりライブドアではダメなのか……」という空気も漂いつつある中、8月23日に突然浮上してきたのが、アマチュア球界の雄、野村克也監督率いるシダックスのプロ野球参入。23日に収録された(9月5日放送)BS朝日の番組「田原総一朗の熱論90分スペシャル−ライブフォーラム」のゲストとして招かれた野村監督と阪神ファンの竹中平蔵金融・経済財政担当相の対談の中で、野村監督が「志太勤会長の尻をたたいている」「志太さんは静岡出身だから、静岡の草薙球場を本拠地に」とプロ野球への参入案が披露されたなりね。

社会人野球で実績を残し、会社の規模、歴史ともに申し分ないシダックスが本気でプロ野球参入を目指すのであれば、各球団のオーナーは拒否する理由が無いだろう、というのが一般的な見方。それだけに「2リーグ制維持」を支持する多くのファンからは期待が寄せられているなりが、実際にシダックス側からリアクションが出ていなかったので、野村監督の「夢」でしか無いのでは、とイマイチ期待しきれないでいるのも事実なり。

ところが、ついに当事者であるシダックスの志太勤会長からコメントが出たなりよ。「(プロ野球参入に)興味はある」「(開催中の都市対抗で)優勝したらいろいろ変わってくるのでは」と前向きな姿勢を明らかにしたなりね。野村監督は「あの世にお金は持っていけませんよ」(週刊ポストより)「10億円ぐらいの赤字なら宣伝費と思えばいい。やり方次第によってはもうかる」と現在も引き続き志太会長の説得にあたっているようで、志太会長も心が揺れて来ていると考えても良さそうなりか。

シダックスは以前からキューバとの独自のパイプを持ち、キューバ選手の獲得に力を入れているチーム。プロ野球に参入した場合、野村監督は「キューバからピッチャーを3人、野手を2人獲る」との私案も披露していることから、話題性は十分なりよね。野村監督にとってもプロ野球界に返り咲くチャンスであり、プロ野球界にとっても「2リーグ制維持」の切り札になる可能性もあるだけに、シダックスの動向からますます目が離せなくなってきたなりね。とりあえず、都市対抗野球で優勝すれば志太会長の腹も決まりそうな流れなので、都市対抗野球の行方にも注目しておきたいところなり。

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