日本ハムのマスコット、いたずらに悩む。

2004/08/31 10:22 Written by コ○助

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今年6月に放送されたフジテレビ系「トリビアの泉」の企画「プロ野球12球団で一番足が速いマスコットは○○」に出演、西武と近鉄を除く10球団のマスコットによる100メートル走に優勝し、見事に「球界一」の称号を手に入れた日本ハムのマスコット「B・B(ブリスキー・ザ・ベアー)」。この番組の収録のあと、ジャビット(巨人)やトラッキー(阪神)、ハリーホーク(ダイエー)らと共に健康ランドで汗を流したというエピソードを披露するくらいお茶目なB・Bなりが、最近、真剣な悩みを抱えているというなりよ。

北海道日本ハムファイターズの公式ページに掲載されているB・Bの8月23日付けの日記「マスコットにも人権を!」には、こんなエピソードが書かれているなり。
「僕達マスコットにとって一番の『悩み』とは、マスコットに対してイタズラをしてくる人達です」
「頭や体を思い切り叩いてくる、背後からイタズラしてくる(いわゆる『カンチョー』をしたり、くすぐったり)」
「髪の毛を引っ張る、嫌がらせ目的の言葉を浴びせてくる、しつこくつきまとって来る」
「信じられないのは、こういう人が分別のつかない子供ばかりではなく、いい歳をした大人にも多いという事なんです」
「僕が今までされた中で一番信じられなかった&許せなかったのは、だいぶ昔の話だけど背中のファスナーを開けられそうになった事。しかもいい大人の女性にです」
「確かに僕達は、見た目はいつでも笑顔ですよ。でもその笑顔の向こうには、あなた達と同じような感情があるという事を忘れないでほしい。僕達だって、イヤな事をされればイヤな気持ちになるんです!」

などなど、かなりご立腹の様子。ここまで感情をぶちまけるマスコットというのも前代未聞で面白いとは思うなりが、コ○助はちょっとぶっちゃけ過ぎだと思うなりよ。例えば同じマスコット商売のディズニーランドのミッキーマウス。長年ディズニーランドで働いていた友人から聞いた話なりが、ミッキーマウスもまた、かつては人気者であるがゆえにボコボコ叩かれたり、ファスナーを探されたりしたことがあったようなり。でも、世界観を大事にするディズニーランドはミッキーマウスの周囲に常にガードを張り付かせて、ミッキーマウスを守るようにしたなりね。なので、ミッキーマウスを叩こうものなら、ガードしている人から相当な勢いで怒られるらしいなりよ(笑)。でも、そのおかげでミッキーマウスのイメージは保たれているなりね。ミッキーマウスがホームページで「信じられない」「イヤな気持ちになる」なんて告白したら興ざめじゃないなりか。そんなことは有り得ないことではあるなりが……。

マスコットは、あくまでもマスコット。中に誰か入っているのは分かっていることだけど、それでもマスコットに愛着が持てるのは徹底したキャラクター管理がなっているからであって、マスコット自体が何かを主張してしまったら、違和感を感じてしまうなりよ。お怒りはごもっともだし、もちろんB・Bにいたずらをする人が悪いのは当然。でも、B・Bを守ってあげられていない球団側も悪いと思うなり。

また、マスコットになりきれていないB・Bのスタンスも、新しいと言えば新しいなりが、人間臭すぎてマスコットっぽさが無いのは賛否が分かれそうな感じなり。まあ他球団のマスコットに比べてB・Bは「距離の近いマスコット」を目指しているようなので、人間臭いというのは方法論のひとつなのは分かるなり。分かるなりが、どうもまだなじめないなりねぇ(笑)。

とりあえず、B・Bは相当悩んでいるようなので、この悩みが解消されるように、ファンと球団双方が何らかの解決策を見つける努力をしていけると良いなりね。

余談なりが。今朝の「めざましテレビ」でこのニュースを取り上げていたなりが、伊藤利尋アナと中野美奈子アナが「ファスナーを下ろされそうになったこともあるようです」とニュースを読み上げたあと、高島彩アナがニヤリとしながら一言。

「え? ブリスキー・ザ・ベアーの背中にはファスナーがあるんですか?」

ニヤリとしていたのが、実に印象的なシーンだったなり。

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