シダックスの野村克也監督が語る「球界の裏金事情」。

2004/08/30 06:31 Written by コ○助

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巨人がドラフトの目玉である明治大学の一場靖弘投手に「栄養費」の名目で約200万円の現金を渡していたことが発覚、巨人の渡辺恒雄前オーナー以下、球団幹部が総辞職することになった「プロ野球の裏金問題」。以前からプロ野球界の悪しき慣習として、公然の秘密として知られてきたことではあるなりが、球団側からその事実を明らかにし、関係者の処分に踏み切ったことに驚きの声が上がったなりよね。まあ球団側は否定しているものの、週刊誌の報道によると右翼団体から裏金授受の事実を暴露される前に先手を打った、というのが真相のようではあるなりが。

この件をきっかけに、各種報道で巨人の数選手が過去にどれくらいの裏金を得ていたのかという暴露合戦のような展開となっていたなりね。某在京球団のライトとか、某在京球団のショートとか(笑)。まあネットで検索すれば、これらの選手の話はいくらでも出てくるので省略するなりが、今度は野村監督が現在発売中の「週刊ポスト」に、「私だけが知っている球界の凄まじき裏ガネ工作」という、なかなか凄みのある手記を寄せているなりよ。最近の野村監督は、やたらとアクティブな発言が目立つなりね(笑)。プロ野球界の外である、アマ球界に身を置くことで、何か枷が外れたかのような自由闊達な発言が目立つようになっているなり。

「ドラフト制度が始まる以前は、学生選手への金品の授受はそれこそ日常茶飯事で大っぴらでした。私も目の前で何度もカネのやり取りを目撃していますからね」
「(一場投手への裏金を)今回初めて知った、というような顔をしている球界関係者がいますが、それは全くの演技です」
「私のチームのエース・野間口へも、同じようにカネが流れていると思うのは当然でしょう。本人に『お前、もらったのか?』と聞くと、『もらってません』と言下に否定していましたよ」
「(カツノリの巨人移籍が野間口獲得の条件説について)1軍からお呼びがかからないばかりか、2軍でもベンチを温めている始末。私にそれほどの影響力があれば、阿部がケガをしている今はもちろん、シーズン中に1度や2度は1軍のベンチに入っていて然るべきだと思いませんか」
「親の借金を球団が肩代わりしたという話はそれこそ数知れずあるし、選手の親が経営する会社に仕事を発注することで『裏ガネ』を合法的に渡すといった話もよく聞きました」

同じく巨人が自由獲得枠での獲得を狙っているシダックスのエース・野間口投手に、一場投手への裏金授受が発覚してからすぐに「お前、もらったのか?」とストレートに聞くあたりが、いかにも野村監督らしいなりね。まあ野間口投手は「もらってません」と否定はしているようなりが、実際のところはどうなりかねぇ。また、一部報道ではすでに「野間口投手の巨人入り決定」と報じられているなりが、野村監督は「カツノリ移籍陰謀説」まで持ち出して完全否定(笑)。さて、真相はいかがなものなりか。答えが出る11月のドラフトが楽しみなりね。

4ページにビッチリと詰め込まれた手記なので非常に読み応えがあるなりが、ほかにもヤクルト監督時代に、ドラフト前に「密会」までした高橋由伸外野手にフラれたときの経緯や、シダックスのパ・リーグ参入の話、「長嶋ジャパン」の敗因分析など、非常に盛りだくさんの内容となっているなりよ。野球ファンにとっては実に興味深い内容の手記なので、ぜひチェックしてみてくださいませ。

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