一青窈主演作、続々海外映画祭に出品。

2004/08/25 22:42 Written by コ○助

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先日、第61回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門への出品作を紹介したときにも少し触れた侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督の新作「珈琲時光」なりが、この作品に主演しているのが日本で歌手として活躍している一青窈だったなりね。台湾人の父親と日本人の母親から生まれたハーフの一青窈は、幼稚園の頃まで台湾で生活をしていたため、日本語、北京語、英語を操るトライリンガル。日本で歌手として大成功を収めている一青窈が、台湾の世界的巨匠である侯孝賢監督作品で、世界中の映画祭に飛び出していく。なんともインターナショナルな展開なり。

「珈琲時光」は小津安二郎監督の生誕100周年(2003年)を記念して、松竹出資のもと製作された作品。小津安二郎監督を敬愛してやまない侯孝賢監督が、オマージュを込めて紡ぎ上げた作品なりね。作品の舞台は東京と北海道の夕張。キャストも一青窈のほかに浅野忠信、萩原聖人、余貴美子、小林稔侍など、日本の俳優が起用されているなりね。主題歌は一青窈の「一思案」。作詞が一青窈、作曲が井上陽水という協力な楽曲なり。作品のテーマからして、侯孝賢監督が撮った日本映画といった感じの作品なりか。

この「珈琲時光」はヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門への出品が決まったように、世界的な関心は高いようで、ほかにもニューヨーク映画祭、トロント国際映画祭、釜山映画祭への出品が相次ぎ決定。世界的に人気の小津安二郎監督生誕100周年記念作品という看板があるからとはいえ、9月から10月にかけては、侯孝賢監督以下、関係者が世界中を駆け回ることになりそうなりね。

昨年12月に行われたワールドプレミアからずいぶんと時間が経過したなりが、日本でも9月からテアトルタイムズスクエア(東京)とテアトル梅田(大阪)でようやく公開が始まるようなり。一青窈が見せる初めての演技はもちろん、台湾人の侯孝賢監督のフィルターを通して映し出される日本の風景、そして小津安二郎監督への想いが、どのように描かれているのか楽しみなりね。世界中の映画祭でも、何らかの賞を獲得することに期待したいものなり。

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