スピルバーグ新作映画の出演者たち。

2004/08/21 13:35 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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先日アカデミー賞ノミネート俳優の渡辺謙(ラスト・サムライ)が、スピルバーグの新作『さゆり』(原題:Memoirs of a Geisha)に主演男優としてキャスティングが決まったと発表されましたね。まあ、皆さん色々なニュースで知っていることと思います。

『さゆり』は9才で身売りされ、その後芸者として生涯を生き抜いた女性のお話。1997年にスピルバーグが版権を取得し、製作計画を立てているといわれていましたが、その明細などはまったくと言って良いほど聞こえてこなかった、ある意味「幻」の映画です。一部ではすっかりお蔵入りしたものと思われていた『さゆり』ですが、とうとう9月から日本で撮影が開始されるとか。

スピルバーグ自身が監督するかと思いきや、2002年に降板したのがどうやらプロジェクトが宙に浮いた原因らしいですね。まあ結局新たにミュージカル映画『シカゴ』でアカデミー賞を受賞したこともあるロブ・マーシャルがメガホンを握ることになり、キャストも次々と決定したので一安心であります。

渡辺謙の出演が決まる前は、主人公のさゆりを含めた主要キャストが全て日本人以外の子怡(チャン・ツィイー)、鞏俐(コン・リー)、楊紫瓊(ミシェル・ヨー)と言うことで批判も受けていました。でも今回出演者のリストを見ると、渡辺謙のほかにも役所広司に工藤夕貴と、アメリカでそれなりに知名度のある日本人俳優の名が。

しかし私ウォール真木が、個人的に着目したいのは残念ながら日本人出演者ではなく、中国人女優の鞏俐。『さらばわが愛 覇王別姫』や『紅夢』など欧米でも話題になった映画に主役で出ていた彼女はその凛とした美しさに、ハリウッド界からもオファーが沢山出ていたのです。でも彼女自身はアジアにとどまることにこだわり続け、その求愛を拒み続けていたんですよねぇ。

でも彼女もこの『さゆり』で初のハリウッド・デビュー。しかも役柄が、さゆりをいじめる芸子の初桃という女性だそうで。綺麗なだけに、嫌味なキャラも似合うんだこの人は(笑)。

『ラストサムライ』に続く、日本を題材にしたハリウッド映画『さゆり』。前者が「意外にも」日本古来の武士道を正しく描いていただけに、スピルバーグの日本描写に期待が高まりますね。

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