旧同潤会青山アパート再開発施設のテナント募集開始。

2004/08/19 05:26 Written by コ○助

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東京・表参道のシンボル的な存在だった旧同潤会青山アパートが取り壊されてから早1年。あの趣あるたたずまいはもう見ることができず、跡地の前を通るたびに、慣れ親しんだ光景が失われていくことの寂しさを感じないわけにはいかないなりよ。表参道のケヤキ並木と同潤会青山アパートの醸し出す風情は、近代的なビル群が多い東京の街中にあって、奇跡的な情景だったなりよね。以前、表参道を毎日歩いていた時期があったなりが、その頃に撮った写真を見ながら、いつもあの情景を思い返しているなりよ。まったく、コ○助は懐古的なりねぇ(笑)。

これは余談なりが、最近の若い人には意外と旧同潤会青山アパートが何だったのか、ということを知らない人も多いようなので、簡単にご説明を。旧同潤会青山アパートは関東大震災後の住宅供給のために世界中から寄せられた義援金を利用し、同潤会が建設した日本初の近代的な集合住宅。1927年の完成後、80年近く表参道の「顔」としてそこにあったわけなり。取り壊しの理由は様々なりが、森ビルの再開発計画が実行に移されたことと、アパートの建物自体の老朽化が著しく、居住者の生活に耐えられなくなってきたため、というのが大きな理由。取り壊しが決まった際には保存を求める声も出ていたなりが、残念ながら更地になってしまったなり。

現在、旧同潤会青山アパートの跡地は再開発の真っ最中。新たな商業ビルの建設に向けて着々と工事が進められ、大きな囲いで覆われているなりね。この再開発事業で建設されるビルは地上6階、地下6階と、それほど大きなものではなく、住居が4〜6階、店舗は地下3階〜地上3階といった構成になるようなり。店舗部分にはテナントが80店舗ほど入る予定なりが、23日からいよいよテナント募集が始まるなりね。

「ルイ・ヴィトン」や「バーバーリー」など、大型の海外ブランド店が立ち並ぶ表参道だけに、新たにできるビルにどのようなテナントが入るのかは注目の的。森ビルの意向としては、「和」をテーマに、海外で活躍する日本人アーティストのブランドなど、他の施設には出店していないようなテナントを入居させたいようなり。六本木ヒルズもそうだったなりが、「ここにしかない」というテナントを揃えることで、ブランド価値を高める戦略なりね。

大まかなテナントが決まるのは12月頃。どのような店が、新たに表参道に出店することになるのか、楽しみなりね。

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