アメリカの面白い常識【消費税編】。

2004/08/15 12:59 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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消費税。日本では最初に導入された時や、その後5%に釣り上げられた時「買い物の計算が面倒になる!」といった反対意見が巷で聞こえたのを覚えておりますが…。

しかしアメリカに住んでみるとですね、日本の全国統一しかもキリの良い3%だの5%だのといった消費税は、まだまだ良心的だと思わずにはいられません。なぜならこちらの消費税は、場所によって変わるからです。まず州によって基本的な税率がばらばら。さらにそこに都市や郡や町と言った地方消費税が上乗せさせられるので、さらにまちまちになります。

もっと凄いことに商品によって税率が違います。子供服や食料に対しては低めの消費税が設定されていたりするのです。さらにアメリカでは消費税の税率が4.225%(ミズーリの州税、2004年8月現在)と、大変細かく設定されています。

こんな風ですから、なにかひとつのモノを買い物するにも消費税を含めた金額を頭で計算するのはムリに近いです。いちいち、町ごとに違う税率を覚えていられるかってんだ!どうしても買い物前に支払い金額を知りたい場合は、ちょっと目面倒ですがレジやカスタマーサービスに持っていって、一度レジスター機械で読み取ってもらいます。私も今まで何度か頼んだ経験があるんですが、店員さんに嫌な顔されたことは一度もありません。

ところでミズーリ州では今年から "Tax Free Holidays"(免税休暇)というのが登場しました。フロリダやウエスト・ヴァージニアなど、いくつかの州では既に導入されている制度なんですが…。これは9月の新学期が始まる前の一定期間の間、学用品やコンピューターなどの商品を購入する場合に州税が免除になると言うもの。ミズーリ州では今週末8月13日〜15日までの間、学用品(コンピューターなども含む)と衣類が免税になるそうです。

学校が始まる前、何かと買い揃えるものが多い時期に消費税がタダになるなんて、親御さんには嬉しいシステムだと思いませんか?

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