メジャーか五輪か、カナダの野球事情。

2004/08/14 19:51 Written by コ○助

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開会式も終わり、本格的に競技がスタートしたアテネ五輪。メダルの期待がかかるサッカー男子やソフトボール、ホッケーは初戦を落とし、何やら早くも暗いムードが流れつつあるなりが、野球はそれらの競技以上にメダル獲得を義務づけられた競技。監督不在のまま本番に臨むことになった「長嶋JAPAN」の初戦はイタリア戦(15日17時25分からフジテレビ系)なりが、もし、初戦を落とすようなことなったら……。まあ普通に考えたらそんなことは無いと思うなりが、万が一ということもあるなりからね。あってはならないなりが(笑)。

今回のアテネ五輪の野球競技に参加しているのは、キューバ、カナダ、チャイニーズ・タイペイ(台湾)、ギリシャ、イタリア、オランダ、オーストラリアと日本の計8か国。本当の意味で日本と力が互角なのはキューバくらいで、一枚落ちて台湾、あとは若干力が劣る国々といった感じなりね。一応、各国アメリカのマイナーリーグで活躍している移民系の選手を代表に揃えるなどしてチーム力を強化してきているなりが、そこはやはりマイナーリーガー。日本の一線級のプロ選手相手では分が悪いように思うなり。

カナダも例外ではなく、マイナーリーガーを中心に、独立リーグの選手などが混在したチーム構成。カナダにはエクスポズとブルージェイズのメジャーリーグ2球団が本拠を構えているため野球が盛んな国ではあるなりが、五輪への出場は野球が正式種目になってからは意外にも今回が初めてのこと。いつもアメリカとキューバの壁を乗り越えることができずに、出場できなかったようなり。アテネ五輪では予選でアメリカが脱落したので出場できたというわけなりね。

「長嶋JAPAN」にとって、当初カナダは手強いチームと言われていたなりが。その理由はカナダのエースとして出場する予定だったロッキーズ傘下の左腕、ジェフ・フランシス投手の評価が高かったから。150キロ以上の速球にキレのある変化球を投げ込むフランシス投手は、日本戦に登板すれば苦戦必至と言われていたなりが、この時期にメジャー昇格が決まったために五輪をあえなく断念。また、予選では打の中心だった、メジャーにも昇格している22歳の長距離砲ジャスティン・モルノ内野手も、所属するツインズの意向で参加を断念しているなりね。投打の柱的な選手を本番前に欠くことになってしまったカナダは、当初予想よりも若干ランクを下げなければならなくなってしまったようなり。

とはいえ、カナダの攻撃陣には元日本ハムのロブ・デューシー選手(1995〜1996年に在籍 237試合、打率.248、51本塁打、120打点)と、元ヤクルトのトッド・ベッツ選手(2003年に在籍 112試合、打率.287、15本塁打、52打点)が含まれており、日本の野球を知る選手がいるのは怖いところ。それなりの実績を残して日本の球界を去った2人だけに、なめてかかるとガツンとやられる可能性は十分に有りそうなりか。

日本とカナダの対戦は8月20日。果たしてカナダはダークホース的な存在として、日本を苦しめてくるのか。注目しておきたい試合なりね。お見逃しなく。

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