古田敦也選手会会長、球界改革の私案を披露。

2004/08/10 11:35 Written by コ○助

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オーナー陣からの球界再編構想は「10球団1リーグ」とか「交流戦付き11球団2リーグ」といった具合に伝わってきているなりが、プロ野球選手会が見つめるプロ野球の将来像はどんなものなのか、ということはハッキリと提案されていなかったなりよね。一応、球団数減は球界全体の縮小に繋がるとの懸念は表明しており、野球の底辺拡大のためにも球団数を拡大していきたいという旨の発言は古田会長からたびたび出ていたなりが、具体的に「私案」というかたちにまとめたものが初披露されたなり。

披露されたのは、9日に東京・原宿で開催された選手会主催の緊急シンポジウム「第5回プロ野球の明日を考える会」での席上。このシンポジウムにはプロ野球の現役選手23名やスポーツジャーナリストの二宮清純氏、フジテレビ系「とくダネ!」で熱烈な西武ファンのキャスター小倉智昭氏らが参加。熱い議論が交わされたようなりが、披露された「私案」のポイントを簡単にまとめてみると。
・3年以内を期限に新球団を公募
・3年以内にセ・リーグ、パ・リーグ共に8球団ずつ、計16球団に拡大
・5年以内に韓国、台湾、中国のプロチームを加入させ、全20球団化
・この案を煮詰めて選手会案とし、機構に提出予定

3年以内に16球団化。と、いうことは現行よりも4球団増やさなくてはならないなりが、本当に参入意欲のある企業があるのならば、ぜひとも増加させて欲しいところ。新球団がポコポコできれば、対戦カードの新味が増えるという面で魅力が増すのは確かなりよね。ただ、今回の球界再編の流れの中で、パ・リーグの運営が厳しいということが数字で露呈されてしまっているだけに、現実的な問題としてパ・リーグへの参入企業が現れるかどうかは微妙のような気もするなり。まあライブドアのような企業もあるので、探せばあるのかもしれないなりが、不安は不安なりね。

5年以内に韓国、台湾、中国のプロチームも巻き込む。これはオーナー陣からも私案として出されていたことがあるなりが、実現可能なことならば、これも面白いとは思うなり。昔、日韓野球を見たことがあるなりが、韓国のプロ野球チームとかも結構強いところもあるなりからね。良い選手もいることだし。それに、これまでプロ野球には無かった国境を越える戦いというのも、単純に面白そうではあるなり。でも、韓国、台湾、中国のそれぞれのリーグが承諾する可能性があるのか、という点が棚上げされているというところが若干気になるところではあるなりが……。

球団数を減らして1リーグ制に移行したい巨人の渡辺恒雄オーナーを代表とするオーナー陣。パ・リーグが4球団になっても2リーグ制を維持したいと訴える阪神。近鉄とオリックスの合併自体を阻止し、2リーグ維持、球団数拡大を目指すプロ野球選手会。将来、どの構想のプロ野球が見たいなりか?

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