映画「LOVERS」に主演の金城武インタビュー。

2004/08/09 06:21 Written by コ○助

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前作の「英雄 HERO」と、今作の「LOVERS」。なんだかこれまでの作品とはずいぶん趣が変わってしまって、旧来の張芸謀(チャン・イーモウ)監督の作品が好きな人には当惑している人もいると思うなりが、コ○助もその中の一人なりよ。決して「英雄 HERO」や「LOVERS」のような超大作系&アクション系の路線が悪いとは言わないなりが、初期の「紅いコーリャン」や「菊豆(チュイトウ)」、「秋菊(しゅうぎく)の物語」といった、おだやかな絵の中で、登場人物の心の機微を表現する作風は、今となってはただただ懐かしく感じるなりね。

まあ最近の作品にも「至福のとき」や「初恋のきた道」といった素晴らしい作品を残しているので、どちらの路線に転換した、ということではなく、どちらの路線でも行けるのを証明できたことが大事だったのだとは思うなりが。張芸謀監督の作品はこれまでほとんどの作品が世界で高評価を受けているものの、興行的には厳しいと言わざるを得ない状況だっただけに、きっと「英雄 HERO」や「LOVERS」のような商業的な作品も必要だと判断したなりよね。それは分かっているし、「英雄 HERO」や「LOVERS」が悪い映画だとは思わないなりが、昔ながらの作風を捨てては欲しくないなぁ、と。これだけは切に願うところなりよ。ハリウッドに渡ってガラッと作風が変わってしまった李安(アン・リー)監督(「グリーン・デスティニー」「ハルク」)のようにはなって欲しくないなぁ、とファンとしては心配なわけなり。

さて、そんな張芸謀監督の大作系の新作「LOVERS」なりが、主演しているのは金城武。かつては無名の役者を使うことでも有名だった張芸謀監督なので、昔を知るファンにしてみれば「英雄 HERO」といい、「LOVERS」といい、驚きのキャスティングなりよね(笑)。「LOVERS」には金城武のほかにも劉徳華(アンディ・ラウ)や章子怡(チャン・ツィイー)らが出演。ジェット・リーや梁朝偉(トニー・レオン)らが顔を揃えた「英雄 HERO」に比べると控えめなキャスティングではあるなりが、まさか香港四天王の劉徳華が張芸謀監督の作品に出るようになるとは、数年前には考えられなかったなりね。もちろん良し悪しは別にして、金城武が出演することにも、違和感を感じないわけにはいかないなり。そんな張芸謀監督作品に出演することについてどう感じているのか、どういう気持ちで撮影に臨んだのか、といったことについて金城武が答えているインタビュー記事が、読売新聞に出ていたのでご紹介しておくことにするなり。

「(出演依頼があった時の感想は)だれかと間違えてるんじゃないの?」
「(張芸謀監督は)好きだったけど、一緒に仕事するチャンスなんてないと思っていた」
「この監督とやりたかったのだから、自分は一つの駒として動こうと。おれの映画じゃない、監督の映画だから、そうしようと」

やっぱり、出演した本人自身もオファーがあったときにはビックリしていたなりね(笑)。ほんと、それくらい張芸謀監督作品に金城武という組み合わせは違和感アリアリなりよ。この違和感が良い方向に作用しているのか、悪い方向に作用しているのか、まずは「LOVERS」を観るしか無いなりよね。公開は8月28日から。皆さんもぜひチェックを。

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