長嶋一茂、磯野貴理子、田中律子をメインに据え、今春からスタートしたばかりのTBS系昼のバラエティー番組「はぴひる！」。放送開始当初から低視聴率を記録、以降番組内のコーナーのテコ入れなどいろいろと工夫は見られたなりが、一向に視聴率は上向いて来ず、残念ながら9月いっぱいをもって打ち切りになることが決定しているなりね。

コ○助もたまに「はぴひる！」は見ているなりが、見慣れた面々の司会陣にはそれほどマイナス要素を感じないものの、やっぱりコーナーの企画内容がイマイチかなぁ、とは感じていたなり。フジテレビ系の「笑っていいとも！」、日本テレビ系の「おもいッきりテレビ」に挟まれた「死に枠」と言われる午後12時枠なので視聴率が低いのは仕方がないなりが、いくらテコ入れしても改善されないというのは、相当終わっているなりよね。裏の「笑っていいとも！」も企画的には相当微妙なレベルになっているだけに、TBSも企画次第ではもう少し視聴率も取れそうな気がするなりが……。

TBSのこの枠が視聴率を取れないのは、もはや伝統的なもの。近年のこの枠の番組をちょっと振り返ってみると。
1995年4月スタート　「山田邦子のしあわせにしてよ」（司会：山田邦子）
1997年3月スタート　「ちょっと言わせて」（司会：うつみ宮土理）
1997年9月スタート　「黄金のレシピ」（司会：うつみ宮土理）
1998年3月スタート　「宮本和知の熱血！昼休み」（司会：宮本和知）
1998年9月スタート　「おサイフいっぱいクイズ！QQQのQ」（司会：上岡龍太郎）
1999年1月スタート　「マダムんむん」（司会：安東弘樹）
1999年9月スタート　「スーパー知恵MON」（司会：立川志の輔）
2000年4月スタート　「ベストタイム」（司会：福留功男）
2004年4月スタート　「はぴひる！」（司会：長嶋一茂）

料理番組あり、クイズ番組あり、知的情報番組あり。試行錯誤の経過が見てとれるなりが、いずれも苦戦を強いられて来た歴史があるなりね。記憶に残っているところでは、4年間も続いた「ベストタイム」はそれほど悪い印象は無かったような。「はぴひる！」と比べてしまうと、「ベストタイム」のほうが番組の完成度としては数段上と言わざるを得ないなりか。「ベストタイム」を打ち切りにしたのは、今思えば判断ミスだったかもしれないなりねぇ。

低視聴率の「はぴひる！」を打ち切ったところで、その枠には何かを放送しなければならないわけで。一部には「もう再放送ドラマ枠にしてしまえ」という声も出ているなりが、確かにそれは視聴率取れそうなりが、きっとそれをしないのは、TBSのプライド的に許せないからなのだと思うなり。他局が看板番組を抱える昼の時間帯に再放送ドラマを流すなんて、敗北宣言も良いところなりからね。まあ実質敗北状態が続いているので、宣言するまでも無いなりが（笑）。

現在のところ分かっているのは、9月からスタートする新番組は報道情報系の番組になるということ。路線としては、「ベストタイム」と同じ路線に戻すと考えて良さそうなりか。そして、司会にはホンジャマカの恵俊彰。サブキャスターとして山田五郎が起用されるというなり。個人的には山田五郎に魅かれるなりが、タモリ＆みのもんたに対抗するには恵俊彰はパンチが弱すぎる感が。報道情報系にするというならば、現実味がないのはともかくとして、久米宏をぶつけてくるといったような思い切った人選じゃないと、正直どんな番組を放送してもタモリ＆みのもんたと勝負にならないと思うなりよ。まあ予算的にも厳しいのは分かるなりが……。

スタート前から「どれくらい続くのか」が話題になるであろう、TBSの昼の新番組。とりあえず、どんな番組になるのか、楽しみにしておくとするなり。