球界再編で選手流出? メジャー各球団が虎視眈々。

2004/08/04 15:40 Written by コ○助

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仮に近鉄とオリックスの合併と、もう一つの球団合併が実現してパ・リーグが4球団になってしまった場合。支配下選手枠の選手が単純に2球団分(70人×2球団=140人)余剰となり、失業する選手を大量に生む可能性があるなりよね。もちろん、これに関しては巨人の渡辺恒雄オーナー以下、ほかの各球団オーナーも「支配下選手枠の撤廃」もしくは「支配下選手枠の一時拡大」という措置を取ることによって、各球団が球団合併によって溢れた選手をだいたい10人くらいずつ救済雇用することで対応しようとしているなりが、実際にはそれでも大量に失業者を生む事態は回避できなそうなりよ。

例えば、支配下選手枠が10人拡大され、80人となった場合。2つの合併によって10球団になってしまったら、10人×10球団=100人分の救済雇用しかすることができず、40人近くの選手は解雇される可能性があるわけなり。また、選手枠が拡大、もしくは撤廃されたところで、経営が苦しい球団が率先して選手の雇用をするとは考えにくく、どれくらいの失業者を生むことになるのかは、現時点では何とも言えないなりね。

もちろん、そこは厳しいプロの世界。力のない選手は解雇されるのは仕方のないことなりが、解雇された選手の受け皿が少ないのが今の野球界。社会人野球でプレーすることは可能なりが、社会人野球自体も親会社の経営不振などによって斜陽と言わざるを得ない状況なだけに、どうしても野球を続けたいという選手の目は、当然日本だけでなく海外に向くことになるなりね。そこに目を付けているのが、メジャー各球団のスカウトたち。今回の球界再編劇に注視しているのは日本のプロ野球関係者やファンだけではなく、メジャー各球団も原石が眠っていないかと、虎視眈々と情報収集に勤しんでいるというなりよ。

確かに、球界再編の影響で解雇されてしまう選手の中にも、まだまだ伸びる可能性がある選手がいてもおかしくは無いなりよね。いきなりメジャーリーガーとして通用する選手はそうはいないと思うなりが、2Aや3Aで数年プレーして、着実に成績を挙げていくことができる選手は、エクスポズの大家友和投手(元横浜)やエンゼルスの水尾嘉孝投手(元西武)、ホワイトソックスの養父鉄投手(元ダイエー)のように成功事例があるだけに、「安くてそこそこ活躍できる」選手を求めてメジャーのスカウトが日本にやってくるのは、当然のことかもしれないなり。

まあメジャーでは無名だったとはいえ、日本では素晴らしい実績を残していたホワイトソックスの高津臣吾投手やパドレスの大塚晶則投手のような選手を探しているのであれば、それは見当違いのような気がするなりが、ひょっとすると、「え、なんでこの人が!?」というような、アッと驚く選手が来年メジャーでプレーすることになったりする……かも?(笑)。

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