球界再編の動きが続くプロ野球界なりが、その本筋の流れとは関係ないところで、球団誘致活動の話題が出ているなり。誘致しようとしている都市は宮城県の仙台。誘致のターゲットはヤクルト。在京のヤクルトファンからは反対意見も出そうな、でも、野球界全体のことを考えたら一考の余地は有りそうな誘致活動なりね。

河北新報によると、球団誘致に向けて活動を始めたのは「仙台市民球団企業組合」や「仙台市早起き野球協会」のメンバー。6月から活動を開始、そこに老朽化している宮城球場の建て替えを提唱する「宮城野ボールパーク構想推進協議会」が合流し、近く「ヤクルト球団を東北に呼ぶ委員会」を正式に発足させ、具体的な活動を展開していく計画のようなり。現時点では署名やPR、募金といった地道な活動しか検討されていないようなりが、市民の賛同を得られるような、大きなうねりを起こすことができるかどうか。

なぜ誘致のターゲットをヤクルトに定めたかというと、球団周辺から「本拠地移転を検討している」との情報が出ているほか、高井雄平投手（東北高校出身）や石川雅規投手（秋田商業高校出身）ら、東北出身の選手が多いからだというなり。「本拠地移転を検討している」という情報の出所がはっきりしないので信憑性が分からないなりが、すでにヤクルトに対しては関係者を通じて打診を始めているようで、ヤクルトの広報は「今はプロ野球全体がリーグの在り方を話し合っている状況で、仙台からの誘致話は公式には聞いていない」と暗に非公式に話が来ていることを示唆しているなりね。門前払い、というわけでは無さそうな感じなり。

東北地方は優秀な野球選手を輩出しているにも関わらず、プロ野球の球団が本拠を構えていない地域。地元密着型の球団運営はダイエーや日本ハムのような成功例があるだけに、仮にヤクルトが仙台に本拠地を移転すれば、大きな盛り上がりを見せることは有り得る話だと思うなりよ。ただ、当のヤクルトが果たしてそれを良しとするなりかねぇ。ヤクルトにとって縁もゆかりもない仙台へ移転するには相当な困難が待ち受けていそうなりが……。でも、この誘致活動がどう展開していくか、そしてヤクルトがどう反応していくかは興味深いなりね。また続報が入り次第、お伝えしていくことにするなり。