実写版の「忍者ハットリくん」。この映画の企画を初めて聞いたとき、正直なところまったく心躍るものが無かったなりよ。「子どもの頃に大好きだった『忍者ハットリくん』のイメージを崩さないで！」というのが率直な気持ちで、抵抗を覚えたなりね。主人公のハットリくんを演じるのは香取慎吾。イメージのハットリくんと、あまりに頭身が違いすぎるなり（笑）。

ただ、この映画版「NIN×NIN 忍者ハットリくん THE MOVIE」も公開が迫ってきていろいろな情報が耳に入ってくるようになったなりが、意外にも、結構面白そう……とか思い始めていたり（笑）。なにしろ、スタッフやキャストがなかなか豪華。鈴木雅之監督はテレビドラマ畑の人で、フジテレビ系の「HERO」や「ショムニ」の演出を手がけた監督。脚本のマギーは、言わずと知れたジョビジョバのリーダー。ジョビジョバの舞台はもちろん、「SMAP×SMAP」のコント台本や映画「スペーストラベラーズ」の原作なども手がけているなりね。音楽には三谷幸喜作品に参加することの多い服部隆之。製作や企画には「踊る大捜査線」のプロデューサーの亀山千広や、トレンディドラマの仕掛け人・大多亮。ビジュアルディレクションやポスターデザインには、広告業界の最先端を行く岡康道や多田琢擁するTUGBOAT。TUGBOATが噛んでいるのはちょっと意外だったなりが、ポスターとか公式ページのデザインとかがカッチョイイのは、TUGBOATのセンスだったと思うと納得なり。

キャストは主演の香取慎吾に加えて、ヒロインのミドリ役に田中麗奈。ライバルのケムマキ役にガレッジセールのゴリ、そのほかにも「ニン」といえば……という理由で起用が決まったという伊東四郎や戸田恵子、東幹久などなど。ネットで見ることができる「NIN×NIN 忍者ハットリくん THE MOVIE」関連のカット写真には、ジャニーズ事務所の方針もあって香取慎吾の姿を見ることができないなりが、ゴリの演じるケムマキは、ちょっと良い雰囲気なりよ（笑）。髪型とか、衣装とか、非常にケムマキっぽいなり。

Yahoo!ムービーに掲載されている作品紹介文には「すたれゆく忍者たちの悲哀さが盛り込まれ、意外とシリアスな展開」「数あるコミックヒーローの実写化とは一線を画し、感情的な部分まで深く掘り下げた作品だ」とあるので、ひょっとすると原作の雰囲気とは全然異なるのかもしれないなりね。まあ設定だけ借りて、大胆に作品を再構成するという手法もアリだとは思うので、そういう意味でも「NIN×NIN 忍者ハットリくん THE MOVIE」がどんな作品になっているのか、興味津々丸なりよ（笑）。公開は8月28日から。皆さんもぜひチェックしてみて下さいませ。