今年3月12日。真夜中に海の向こうから飛び込んできたブロック・レスナーのWWE退団とNFL挑戦のニュースは大きな衝撃を持って受け止められたなりが、あれから早4か月。ようやくNFLのミネソタ・バイキングズと1年の契約を結んだことが発表されたなり。ただ、契約は1年ながら、70人以上いるメンバーからキャンプで最終的に53人に絞り込まれるため、この選抜をくぐり抜けない限り、NFLの舞台に立つことはできないなりね。

3月にWWEを退団後、NFLの契約を掴むまでに4か月の時間を要したのは、4月17日に自宅のあるミネソタ州ミネアポリスで、ブロック・レスナーの乗ったバイクとミニバンが衝突する事故を起こしていたため。この事故の一報を聞いたときには「おいおい、何やってるんだよ」と思ったものなりが、軽傷と伝えられたのでホッとしていたなりよ。ところが、実際にはあごや左手を骨折する重傷を負っていたようで、リハビリなどに時間を要していたようなり。まあ命に関わるような事故ではなくて良かったなりよねぇ。

ブロック・レスナーはWWEにデビューして以来、アッという間に頂点を極めるなど、末永く成功が約束されていたスーパースター。7年とも9年とも言われる長期契約を結んでいたとも言われているなりが、そんな団体を挙げてバックアップしていた地位を放り出して、未経験に等しいNFLに挑戦するというのは、ほとんどの人が暴挙だと感じているはずなり。本格的なレスラーだったのでファンも多かったし、純粋にWWEで試合を見られなくなるというのは残念だったなりよね。

ただ、最近思うなりよ。WWEのスーパースターは40代や50代になっても活躍している人は多いし、いずれまたWWEに戻るという密約を結んだ上で、NFLにも足を突っ込んでみてるのではないかなぁ、と。WWEのトップスターが長期休養に入り、その後復活する例は数多あるし、ブロック・レスナーも休養がてらNFL転向を目指してみているだけなのではないかと。なので、あくまでもベースはWWEに置いているので、NFLで成功できるかどうかは、実は大した問題では無いような気がするなりね。ちょっと穿った見方すぎなりかねぇ。

とはいえ、アメリカでは「アメフトの選手がプロレスの世界に入るのは珍しくもないし、大学フットボールで活躍後、プロレス界のスターになったロックなど前例も多い。しかし、その反対プロレスの世界から経験もなしにフットボールの世界に飛び込むなどという話は今までに聞いたことがない」（FOX）といった具合に、ブロック・レスナーの挑戦が注目を集めているのも事実。これからのブロック・レスナーがどのようなキャリアを歩んでいくのか、楽しみなりね。