「ヤフーに近づいている」ライブドアの堀江貴文社長インタビュー。

2004/07/25 16:04 Written by コ○助

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近鉄の買収に名乗りを上げ、一躍知名度を上げたライブドア。現時点では買収は実現する可能性を閉ざされ、すでに球界再編の議論の中では蚊帳の外になりつつあるライブドアなりが、日経流通新聞のインタビューに答えた堀江社長は、依然として近鉄買収への強い意欲を語っているなりよ。それと共に本業のネットビジネスに関するビジョンなどに付いても触れているので、ちょっとご紹介するなりね。内容に関しては「あれれ?」という感じだったなりが(笑)。

「(近鉄とオリックスの)合併構想が覆ることはありうる。内容はまだ公表できないが、近鉄側には新たな提案もしていく」
「近鉄は中村紀洋選手に5億円もの年俸を払っているが、はっきり言って愚かなこと」
「選手は自分たちが見せ物だという意識を持つべきで、例えば、場外での意図的な乱闘シーンや暴言を吐くなど、観客を盛り上げるタレント的な演出も必要だ」
「現状で一般消費者を対象にブランドの認知度アンケートをしたら、ヤフーを超えるかもしれない」
「コンテンツはヤフーに近づいている。同じサービスを提供していれば知名度がある方が当然、勝つと思う」

堀江社長は買収に名乗りを上げたあと、いろいろな媒体で自分の野球に対する思いのようなものを語っているなりが、基本的には「小学校の頃によく見ていた」という程度で、それほど野球に思い入れがあるわけでは無いようなりよね。「場外での意図的な乱闘シーンや暴言を吐くなど、観客を盛り上げるタレント的な演出も必要だ」というコメントを見る限り、この人は野球をプロレスとかにしたいのかな、と(笑)。真剣に野球の将来について考えているわけでは無いような。近鉄を買収することで球界の縮小を阻止し、子どもたちに夢を与えたいと語る一方で、「乱闘シーンや暴言」をウリにしていこうという発想は、なにか矛盾を感じないわけにはいかないなり。

また、本業のポータルサイト事業のほうで「ヤフーに勝てる」と豪語しているなりが、それもどうなりかねぇ。ヤフーが今後も未来永劫、ネット業界のトップに居続けるという保証は無いなりが、いかに各種媒体に「ライブドア」の名前が出て知名度が上がろうとも、ヤフーに取って代わる可能性があるのは、少なくともライブドアでは無いように思うなりよ。ちょっとライブドアの現在のポジションを見失っているのではないかと思うような発言に思えて仕方がないなりね。ただヤフーと同じようなコンテンツを揃えて、知名度が上がって来たからヤフーに勝てる……というのは、あまりにも現状のコンテンツの質の低さを直視できていないのかなぁ、と感じてしまうなり。

ま、今後も近鉄買収に向けてアクションを起こしていくようなので、どのような提案をしていくのか、注目しておきたいところなり。

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