巨人の渡辺恒雄オーナー、パ・リーグ移籍も検討。

2004/07/23 08:15 Written by コ○助

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ファンの議論の中では、たびたび出ていた巨人のパ・リーグ移籍案なりが、スポーツニッポンに渡辺オーナーが本気でパ・リーグに巨人を移籍させるプランを検討しているとの記事が出ているなり。事の発端は1リーグ制への移行にセ・リーグ5球団が反旗を翻したためで、近鉄とオリックスの合併によって5球団になるパ・リーグの救済の意味と、2リーグ制維持を訴えるセ・リーグ5球団への制裁的な意味合いも含まれていると見られるなりね。

確かに、1リーグ制に反対するセ・リーグの各球団は、ファンや選手のためと言うよりは、巨人戦の放映権料を確保するために2リーグ制を支持するとの姿勢を明確にしているし、肝心の巨人がパ・リーグに移籍してしまったら本末転倒も良いところ。阪神を筆頭に「来季パ・リーグが5球団になっても2リーグで」と、日程の組み方が難しいとされる5球団でのリーグ運営をするよう訴えているなりが、巨人が突然パ・リーグに移籍して、セ・リーグが5球団で運営せざるを得ないような状況に陥ったら、セ・リーグの各球団は大ピンチなりよね。

ただ、実際にパ・リーグに移籍できるのか、と言われればそれも疑問。野球協約に則って、実行委員会で4分の3以上の球団の承認を得なければリーグの移籍はできないことになっているため、セ・リーグ5球団が否決すれば、巨人のパ・リーグ移籍という事態は回避できるはずなり。スポーツニッポンは「『超次元の話だから協約で縛ることはできないはず』という見解もある」と書いているなりが、超次元を認めてしまったら、何のための野球協約か分からないなりからねぇ(笑)。

まあ恐らくは、渡辺オーナーが常套手段としてきた「セ・リーグ脱退→新リーグ設立」案をちらつかせてセ・リーグ各球団を脅す作戦の一環だとは思うなりが、せっかくセ・リーグ5球団が珍しく巨人とは違う方向性を打ち出してきたなりからね。ヘタレになることなく、脅しに屈することなく、徹底的に対抗して欲しいものなり。それに、仮に巨人がパ・リーグに移籍したとしても、残った5球団がセ・リーグを改革し、リーグ加盟金の撤廃などを推し進めて新しい球団でも誘致したら、案外その方が盛り上がったりして。まあそれは希望的観測に過ぎず、現実的には厳しいものになるとは思うなりが。

今日23日は阪神の野崎勝義球団社長と巨人の土井誠球団社長が直接会談を行うなり。この場でどのような話がされるのか、そして阪神と巨人は完全に袂を分かつことになるのか。大注目なりね。

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