阪神の久万俊二郎オーナー、真相を語る。

2004/07/22 15:29 Written by コ○助

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7月13日に開かれた阪神の役員会。この席で星野仙一SDや野崎勝義球団社長の説得を受け、それまでの「1リーグ制への移行支持」から「2リーグ制維持」に翻意したと報道された久万俊二郎オーナー。もともと、巨人の渡辺恒雄オーナー同様、1リーグ制への移行を持論としていた(8球団なら1リーグ)久万オーナーの突然の翻意に、ファンならずとも驚きを隠せなかったなりが、結果としては久万オーナーが2リーグ制維持を表明したことによって、球界再編の流れは大きく転換したなりよね。この役員会の席で、いったいどのような話があったのか、なぜ翻意に至ったのか、といった疑問点について、久万オーナーが週刊文春のインタビューに答えているなり。

「13日には星野とは雑談をしただけで(球界再編に関して)突っ込んだ話は何もしていないんです(笑)」
「星野と話して考えを変えたなんてことはありません」
「私としては今のところ(2リーグ制維持に)賛成でも反対でもありません。それも一つの方法だからやってみなさいと言ったんです」
「(7日のオーナー会議では)皆さん、胸に抱えてたけど出さなかったですね。発言したのは巨人さんと西武さんだけで、あとはじっと聴いてるだけ」
「(西武・堤オーナーの『もう一つ合併』発言について)何言うとる! という感じですよ、本当は。彼らには、一リーグにしたいというのが先にあるわけです」
「星野は勇ましいことを言いますが、各球団の採算が分かっていないのが欠点です」
「ナベツネさんの考えはあくまで財務的な判断で、星野や野崎の考えには夢がある」

このインタビューによれば、13日の役員会の席で星野SDに説得を受けた、との報道は真実ではないようなり。実際のところは、久万オーナーが説得を受けたのは野崎球団社長からだけ、ということなので、「星野英雄説」はちょっと間違っているのかもしれないなりね。まあその野崎球団社長は星野SDとずいぶん話し合いをしているようなので、もちろん星野SDの功績も否定はできないなりが。

また、インタビューの中でも語っているように、久万オーナー自身は「2リーグ制維持」に方針転換したわけではないようなり。野崎球団社長がそういったニュアンスで発表したことから一斉に方針転換と伝えられたなりが、今のところは1リーグか2リーグかという立場を決めてはいないというなりよ。ただ、野崎球団社長以下、球団フロントは「2リーグ維持」を支持しているため、とりあえず野崎球団社長のやりたいようにやれ、という指示を出したというのが真相のようなりね。まあ球団としての姿勢が「2リーグ制維持」ならば、さほど問題はないかと。

最新の動向だと、どうやらパ・リーグの各球団は阪神が打ち出した2リーグ制維持や交流戦の提案に真っ向から反対する姿勢のようなりよ。ここぞとばかりに、1リーグ制に持っていきたいパ・リーグ、権益を守るためと注釈は付くものの、2リーグ制を維持したいセ・リーグ。なんだかまとまるものも、まとまらない雰囲気になってきたなりねぇ。

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