甲子園球場の改修計画案がまとまる。

2004/07/21 09:20 Written by コ○助

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8月1日で80周年を迎える甲子園球場。1995年に発生した阪神・淡路大震災ではそれほど大きな被害は出なかったものの、亀裂などの被害を受けたため、この頃から改修工事についての話題が出始めていたように思うなり。震災のあとも毎年のように補修工事を繰り返して来たなりが、全体的な施設の老朽化は否めず、この度、大規模な改修に向けてのプロジェクトチームが発足。改修計画案が検討されてきたなりね。

今回の改修計画については、今年に入ってから何度か話題にはなっているなりが、現在の甲子園球場のスタイルを踏襲した上での改修というのが基本線。つまり、天然芝で土のグラウンド、ドームにはせずに開放型の球場を維持、甲子園のシンボルであるツタの保存といったことをベースに、客席の幅や通路の拡張など、スタンドの改修がメインになるようなり。具体的には「名物の銀傘は取り壊し、柱のないタイプの近代的な屋根を設置」「通路拡張に伴い収容人員は現在の5万3,000人から約5万人程度に縮小」などなど。広いファールグラウンドの一部を客席にして、スタンドを拡張する案もあるようなりが、ここら辺はまだ流動的のようなり。

改修工事はシーズン中には行わずに、シーズンオフを利用して2〜3年かけて行う計画のようなので、工事期間中に阪神の本拠地が一時的にどこかに移動する、ということは無い模様。まあ興行的や春夏の高校野球のことを考えれば、それは当然なりか(笑)。しかし仮に2008年に着工でも、工事期間が2〜3年もかかると、完成は2010年を過ぎるなりね。えらい先の話なりねぇ。

ところで、このテキストを書きながら甲子園球場の歴史をまとめた「甲子園年表」(タイガース歴史研究室〜猛虎歴研〜)を見ていたなりが、やはり80年という年月の間には、いろいろなことがあったなりねぇ。例えば、フジテレビ系「トリビアの泉」でも話題となったなりが、1932年には「東スタンド1階に長さ25mの温水プールが完成」。そう、甲子園球場の中には、もともとプールがあったなりね。現在は室内練習場になっているなりが、当時の阪神の選手であった松木謙治郎内野手などが、このプールで泳いでいた、なんてエピソードもあるようなり。1938年には「全日本スキージャンプ甲子園大会開催」。甲子園でスキージャンプ(笑)。1943年には「甲子園球場を軍事施設化し、高射砲設置」とあるなり。また、「球場以外の甲子園地区娯楽施設は取り壊され、航空機工場になった」とも。そのため、終戦後から1947年1月までの期間はアメリカ軍に接収されていたのだとか。1992年には「ラッキーゾーンを撤去」。ここから阪神の暗黒時代が始まったなり(笑)。

と、これだけの歴史ある甲子園球場なので、多くの人たちの、様々な想い出の地となっているのは確かなりよね。改修によって甲子園球場は生まれ変わるなりが、ファンの気持ちを裏切るような、共感を得られなそうな施設にならないことを願うばかりなり。まあ、そこら辺は阪神電鉄もよく分かっているようなので、それほど心配することは無さそうなりが。

ちなみに、現在阪神電鉄では、甲子園球場の80周年を記念した「メモリアルツアー」の参加者を募集しているなり。「テレビで見るベンチ、ブルペンや、通常では入ることができない阪神甲子園球場の舞台裏に300名様をご招待」というもので、野球ファン垂涎の催し物。コ○助も関西に住んでいたら絶対に申し込むのに……。こちらの応募は7月31日までとなっているので、興味ある人は急いで応募を。

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