「牛角」がにわかに話題になり始めたのは1999年頃のこと。「中落ちカルビというウマイ肉がある」「かなりリーズナブル」という評判は瞬く間に広がり、気が付けばあれよあれよという間に日本全国へ拡大。わずか5〜6年の間に、600店舗を超える大チェーンへと成長したなりね。それに伴い、「牛角」を展開するレインズインターナショナルもグングン力を付け、今や六本木ヒルズにもオフィスを構えるノリノリの企業。レッドロブスターを買収するなど事業の拡大を続けて来たなりが、今度はコンビニ大手の「am/pm」を買収することになったなり。

現在、「am/pm」の親会社は石油元売りの大手、新日鉱ホールディングスなりが、8月に実施する第三者割当増資171億円をレインズインターナショナルが全額引き受けることで62.6％の株式を保有する筆頭株主となり、子会社化することになるなりね。全国に約1,400店舗も展開している「am/pm」なりが、2004年3月時点で約25億円の債務超過に陥っており、新日鉱ホールディングスが事業の縮小を検討していたというなり。

レインズインターナショナルはこれまで飲食店の展開しか手がけていないので、コンビニ事業は異業種への参入となるなりが、店舗運営や商品開発などのノウハウを注入することで、「am/pm」の経営立て直しに全力を上げるなりね。具体的には「am/pm」のウリでもある総菜や弁当などに「牛角」ブランドの商品を投入したり、外食産業ならではのアイデアを活かした商品開発などが進みそうなりか。

電子マネーの「Edy」の導入や宅配サービスの「デリス便」など、ほかのコンビニが対応できていないサービスもいち早く展開している「am/pm」なので、良いところは残しつつ、レインズインターナショナルの力で新しい魅力を打ち出していけると良いなりね。期待したいものなり。