原辰徳氏「あまりにも乱暴な気がします」。

2004/07/09 14:33 Written by コ○助

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連日お伝えしている球団合併による球界再編の話。もう食傷気味という人もいるかもしれないなりが、まだ決着がついたわけでは無いなりからね。しばらくはお付き合いを。

さて、巨人の若大将こと、原辰徳氏も現在の強引な球界再編劇に苦言を呈しているなり。バリバリの巨人OBにして、読売グループに将来も保証されている原辰徳氏は、渡辺恒雄オーナーの庇護下にいるという意味では立場的に発言しづらい状況だとは思うなりが、慎重に言葉を選びながらも公式ページでその思いを綴っているなりね。

「はっきり言って、球団数の削減という流れに賛成するプロ野球人はいないでしょう。私もそのうちの一人です」
「いきなり、経営できなくなった球団があるから1リーグへ移行するというのは、あまりにも乱暴な気がします」
「近鉄を買いたいと言ってきた企業の話も聞かずに門前払いしたり、意見を言った選手を一括したり、現状の流れでは、経営者側の論理だけで話を進めている感を拭えません」
「単純に経営が苦しくなったから合併して1リーグにするという考えならば、改革をしてもその場限りのものになり、また同じように球団経営に困る球団が出てくるでしょう」

原辰徳氏は「あくまでも個人的な意見」というスタンスなので、球界への提言といった大袈裟な内容では無いなりが、「経営が苦しい→とりあえず球団の数を減らす」という安直な流れは今後も起きうることを心配しているなりね。また、1リーグ制そのものを否定しているわけではなく、「未来のプロ野球のためになる」のであれば、ある程度の犠牲はやむを得ないと理解を示している様子。ただ、あまりにも急な展開には一言入れないわけにはいかなかったようなり。

ひとつ偉いな、と思ったのは、渡辺オーナーが推し進めてきたことに対する批判とも取れる「ドラフトやFAで選手を獲得する際にもっとお金のかからない制度を考えるとか、球団を買うときに発生する30億円の加盟料を撤廃し、プロ野球球団を持つにふさわしい企業が参入しやすくする方法を考える方が先決」と意見しているところ。巨人のOBはこういうことは言わないのが暗黙のルールなのかと思っていたなりが、そうでも無かったようなり(笑)。

あまり原辰徳氏の公式ページは更新されないようなりが、今回のコラムだけではなく、これからもターニングポイントごとに、継続して意見を発信して欲しいなりね。

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