インディアンスの多田野数人投手が初先発で初勝利。

2004/07/03 15:49 Written by コ○助

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立教大学のエースとして東京六大学野球リーグを湧かせ、「大器」との評判だった多田野数人投手。大学での通算成績は56試合に登板、20勝14敗、334奪三振、防御率1.51という、素晴らしい成績を残したなりね。ところが、ドラフト会議直前に発覚した「たった一度の過ち」(本人談)から日本球界入りの道が閉ざされ、野球を続ける道を模索した末に渡米。1Aからスタートしたアメリカでの野球生活は順調で、2003年は1Aから3Aまで一気に駆け上がることに。このマイナーでの成績は40試合に登板、6勝2敗3セーブ、防御率1.55と、これまた抜群の成績。今年は2003年のマイナーでの活躍が目に止まり、キャンプから招待選手としてメジャーの中に入ってプレーをしていたなりね。

シーズンが始まり、初のメジャー昇格が実現したのは4月23日のこと。マックス鈴木投手以来、史上2人目の「日本でのプロ経験のないメジャーリーガー」が誕生したなりが、初のメジャーに戸惑ったのか、結果を残せずにマイナー落ち。6月上旬には再びメジャーに再昇格し、6月26日に行われたロッキーズ戦では、急遽降板した先発投手に代わって2回から登板。6回を投げて4安打1失点、9奪三振の好投を見せたことで評価が急上昇、7月2日に初先発することになったなりね。

初先発の相手はレッズ。初回から圧巻の投球で、1〜3番打者をそれぞれ空振り、見送り、空振りの三者連続三振でスタート。2回の先頭打者からも三振を奪い、四者連続三振という素晴らしい立ち上がりを見せたようなり。終わってみれば、7回を4安打2失点、10奪三振で初勝利。かなり遠回りはしたなりが、最高の勝利を手にすることができたなりね。2試合続けての好投だけに、次も先発のチャンスを与えられるだろうし、今後多田野投手が大ブレイクしていく可能性も十分なのではないかと。

日本でも複数球団が競合して獲得に乗り出していたほどの選手なので、実力は折り紙付きだったものの、実際にプロ経験がない多田野投手がメジャーという舞台で活躍しているのは凄いこと。しかも、まだ渡米2年目なりからねぇ。この24歳の若い多田野投手が、どこまでスターダムを駆け上がっていくことができるのか、注目しておきたいところなり。

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