商店街再生へ「沖縄タウン化計画」。

2004/06/29 13:59 Written by コ○助

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コ○助は昔から地元の街をブラブラと歩くのが好きなので、東西南北に延びる商店街を長年見続けて来ているなりが、この10年間での急速な商店街のさびれ方は、地元民としては非常に寂しいものがあるなりね。小さい頃に足繁く通っていたオモチャ屋、一人暮らしを始めて世話になっていた定食屋、そこにあるのが当たり前の光景だった八百屋、店のたたずまいが素敵だったテーラーなどなど。生活スタイルの変化やチェーン店の進出によって次々とシャッターを降ろすお店の数々に、心を痛めているなりよ。

商店街がさびれていく。これは全国各地、どこも悩みとして抱えている現象。商店街の話題というと暗いニュースばかりが聞こえてくるなりよね。もちろん、商店街全体で特徴を打ち出し、活気に満ちている商店街が無いわけではないなり。一度さびれてしまった商店街が、再び活気を取り戻したという話も耳にすることはあるなりが、それはごく一握りの話。全国的には、圧倒的に苦しんでいる商店街のほうが多いのは確かなりね。

東京都杉並区にある「和泉明店街(いずみめいてんがい)」も、そんな苦しんでいる商店街のひとつ。43年前に近隣の3つの商店街が合併し、最大125軒が連なる立派な商店街となったなりが、近年は大型店の進出が相次ぎ苦戦。店主の高齢化などもあって、空き店舗が目立つようになったというなり。この苦境を打開するために立ち上がったのが、沖縄県那覇市出身の祖父を持つ杉並区議・渡嘉敷奈緒美氏。商店街全体を沖縄の雰囲気で包み込み、活性化させようという「沖縄タウン化」を提案し、昨年末からプロジェクトが始動したというなりよ。どのような計画なのかを並べてみると。
・空き店舗に沖縄の飲食、物販の事業者を誘致
・既存店舗で業種に合った沖縄物産を販売
・各店舗にシーサーを設置
・シャッターに沖縄の図柄を施し、閉店後も沖縄の雰囲気を演出
・守礼門を模したアーチを商店街入り口に設置
・商店街事務所は首里城を模した外観に変更
・各商店の軒テントには赤瓦(かわら)屋根を描いて雰囲気を統一

商店街の人たちだけで何かをしようとするのではなく、沖縄から店舗を誘致したりもするなりね。「和泉明店街」と沖縄には何の繋がりも無いのが若干気にはなるなりが、こういう統一コンセプトの下に商店街が運営されるのは面白いかも。何よりも、苦戦を強いられてやる気が減退しがちな商店街に、前向きな光を灯すことができる良い計画だと思うなり。

今は空前の沖縄ブームを迎えている時期でもあるし、新宿から京王線で2駅(代田橋)という立地の良さもあるので、上手く軌道に乗ったら観光スポットにも……と夢は広がるなりが、とりあえずは地元の人の波を掴めるような、魅力的な商店街に再生できると良いなりね。2005年2月のオープンを目指しているということなので、コ○助も一度は行ってみようと思いますなり。

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