もうひとつの評判「松井稼の守備はそれほど悪くない」 。

2004/06/26 21:34 Written by コ○助

このエントリーをはてなブックマークに追加


打つ方ではチャンスに結果が残せず、全体的に成績も湿りがち。守る方でもアメリカの球場に慣れていないからなのか、エラーばかりが目立つ松井稼頭央内野手。この時期にリーグ最多の15失策というのは、やはりちょっと多すぎる感じはするなり。ニューヨークの地元紙からは「スタメンから外せ」だの「ショートは無理だからセカンドに転向しろ」だのと厳しい批判を受け、球場ではファンからブーイングも飛び出すこともあるなど、なかなか苦しい立場になってきたなりね。

24日に行われたレッズ戦では、今季3度目のスタメン落ち。松井稼選手は最後まで出場機会がなく、西武時代から続いていた連続試合出場記録も「1213」で途切れることになってしまったなりね。松井稼選手本人は記録が途切れてしまったことに関しては「ピンとこない。明日からも試合はあるし、1試合1試合積み重ねてきた今までと、変わらない気持ちでやっていきたい」とコメントはしていたものの、スポーツ新聞各紙に掲載された写真はなにかもの悲しい表情のようにも見えたなり。

日本に伝わってくる情報も松井稼選手に対する悪い評判の記事が多くなっているので、「松井稼はメジャーでは通用しない」と認識してしまっている人も意外と多いようなりね。まだ結論を出すには時期尚早すぎるし、そんなにすべてがダメということも無いはず。もっと別の角度から、松井稼選手を評価する記事とかは無いのかな、と探してみたら。スポーツナビに、ちょっとしたコラムを発見したなり。

このコラムでは、シカゴ・ホワイトソックスの本拠地U.S.セルラー・フィールドの記者席に集まった「Advance Scout(先乗りスコアラー)」と呼ばれる偵察部隊のスコアラーの目に映った松井稼選手の評価が紹介されているなり。ニューヨーク紙にはコテンパンに叩かれている松井稼選手なりが、どうやら「Advance Scout」の評判は上々な様子。「1番打者としては十分に合格点だろう。長打も打てるし、セーフティーバントもあるから、相手にしてみると気が抜けない」「守備だって、言われているほど悪くないぞ。少なくとも、ここ(=ホワイトソックス)のショートよりは数倍上だ」「メッツは松井稼をショートから外すべきじゃないよ」と、意外と高い評価を受けているなりね。

これらの評価の根拠としては、基本的に松井稼選手はアグレッシブなタイプの内野手のため、自分の方向に向かってくる打球はすべて捕球しようとする傾向がある、と。したがって、やり過ごせばヒットになるような打球も自分から突っ込んで捕球、強引に送球しようとするためにエラーになることがどうしても多くなると分析しているようなり。なるほど、「15」というエラーの数字には見えない、中身のあるエラーと見ているわけなりか。

まあ評価をするポイントは人それぞれ。単純にエラーの数を重要視する人もいるだろうし、その中身を評価する人もいるだろうし。ひとつ言えるのは、誰もがおしなべて松井稼選手に「ダメ」という烙印を押しているわけではないということ。日本での報道だと、どうしても「やっぱりダメなのかなぁ」という気分にさせられてしまうなりからね。評価している人もちゃんといるということを認識しつつ、松井稼選手の試合を見ると、またちょっと見方が変わってくるかもしれないなりね。

まだ松井稼選手の挑戦は始まったばかり。今年もまだ折り返してもいないし、今後の活躍に期待したいものなり。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.