Yahoo! BBを手がけるソフトバンクBBの来春の新卒採用計画が発表されたのは先月のこと。現在の従業員数は1,800人、今春の新卒採用数は125人というこの会社が、来春は新卒を3,000人も採用するという計画は、まさに前代未聞の大採用ということで話題となったなり。現在の従業員数を上回る従業員を新卒で採用するなんて話は、あまり聞いたことが無いなりよね。

この採用計画について、ソフトバンクグループの総帥・孫正義氏は「先行投資をしてきたブロードバンド事業のビジネスモデルに確信が持てた。これからは攻めあるのみなので、コアとなる人材を集める」と意図を説明。これまで派遣社員や契約社員などを使っていたコールセンターや販促部隊にも正社員を投入することで、より質の高いサービスを展開していくことが狙いとされているなり。

まあ、ソフトバンクBBは顧客情報の流出事件などもあって、会社内部の再構築を検討している最中。これからは人材を育成してYahoo! BB事業を確固たるものにしていこうというプランなわけなりが、アナリストなどからはこれだけ大量の新入社員の社員教育だけでも大変なので、ソフトバンクBBの先行きが心配、なんて声もチラホラと聞こえてくるなりよ。素人目に見ても、会社が新入社員だらけになる状況で、果たして上手く機能するのかな、とは思うなりね。そこら辺はソフトバンクグループの腕の見せ所なわけなりが。

そんな大規模な採用計画を打ち出したソフトバンクBBなりが、22日に大阪で開催した就職説明会には約1,600人の学生しか集まらなかったというなり。もちろん、通常の会社として考えれば1,600人は多いほうだとは思うなりが、なにせ3,000人採用する会社なりからね。ソフトバンクBBも、大阪と東京の2回の就職説明会で約1万人の参加者を見込んでいたようなので、完全に肩すかしを食らってしまった模様。「人が思うように集まらなかった」という理由で、採用計画を大幅に変更せざるを得ない……なんて可能性も、そのうち出てくるかもしれないなりね。

前途多難なソフトバンクBBの新卒学生獲得大作戦。果たして予定通りの人数を採用することはできるのか。今後の就職説明会の動向にも注目しておきたいところなり。