週末興行ランキング一位になった、ハリウッド『スポ根』映画とは?

2004/06/22 06:49 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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この記事には映画のネタバレ情報が含まれる可能性があります。ご注意下さい。

ベン・スティラーといえば、今アメリカを代表する個性派コメディー俳優。日本でも『メリーに首ったけ』などの作品で有名でしょうか。

この彼が出演する最新作『ドッジボール』が、公開直後の今週末(6月18日〜20日)、アメリカ国内の興行ランキングの第一位(売り上げ $30,000,000ドル。日本円にして約33億円)と大健闘。知る限りではあまり前評判が聞こえてこなかったので、ふたを開けたら意外と面白かったというところでしょうかね。

この『ドッジボール』、パッとしない一般人キャラの青年ピーター君(ヴィンス・ヴォーン)が主人公。かれが通う小さなスポーツ・ジムが、大手のライバル・ジムから買収されそうになり、それを阻止する為に、彼とその友人達が賞金をかけてドッジボール・トーナメントに参戦するというもの。

このどこを取っても平均的なチーム『アベレージ・ジョー*』のライバル・チームを率いるのが、スティラー率いるホワイト・グッドマン。こいつがまたエキセントリックでアグレッシブで、さらにナルシストでどうしようもない奴らしいです(笑)。こういう役柄はスティラーがもっとも得意とするところ。実際予告編でもかなり「嫌な奴」を好演してました(笑)。

そういえば、過去コラムでも紹介した先々月ほど前に公開されたジャック・ブラックと共演した『ENVY』で。あれはスティラー、ブラック両氏の持ち味がほとんど画面に出てこなくて大失敗だったような…。その分、今回の『ドッジボール』ではスティラーに大きく期待します。

ところでピーター君を演じるヴォーンは、あまり今までコメディー映画には出演していないようですね。実際、今調べてみたら彼の代表作はなんとヒッチコック映画のリメイク『サイコ』。殺人鬼ノーマン・ベイツ役だそうです(笑)。

*二枚目でもなく、これといって飛び出た才能も無い普通の人をアメリカでは「アベレージ・ジョー Average Joe」と呼びます。

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