キリン、飲み過ぎ防止の指針を発表。

2004/06/14 13:10 Written by コジマ

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これから夏に向けてビールのおいしい季節がやってくる。まあ、ビールってのは1年中飲まれているモノだけれど、カンカン照りの日の少し暑気が和らいだ夕方、ビアガーデンで飲む生ビールの味はカクベツなのだ。夏のムードにつられてついつい飲酒量が増えちゃうなか、キリンビールは「メーカーとしての社会的責任を果たすため」、適正な飲酒を啓発する「アルコール関連問題に対する基本方針」を制定したのだ。

キリンビールのホームページによると、「行動指針」は以下の5つ。

(1)適量で節度ある飲酒(適正飲酒)は、効用もあり、人と人とのコミュニケーションを広げるとの認識にたち、アルコール飲料との正しい付き合い方についての知識の普及に努めます
(2)アルコール飲料のもつ致酔性、過度な飲酒による依存性などを認識し、不適切な飲酒による様々な問題の防止に向け、正しい知識の継続的な啓発活動を行います
・未成年飲酒の防止
・飲酒運転の防止
・イッキ飲みの防止など
(3)販売活動にあたっては、法令、キリングループの自主基準、業界自主基準を厳守し、適正な飲酒の啓発、不適切な飲酒の防止に努めます
(4)不適切な飲酒の防止に向けた社会の活動を積極的に支援します
(5)適正飲酒強化月間を設け、全社員を挙げて、社員研修や自己啓発に取り組みます

この6月を最初の適正飲酒強化月間として、まずは社員にアルコールへの体質を判定する「エタノール・パッチテスト」を実施したところ、“酒豪”判定が続出したそうなのだ。やはり、売り手が潰れちゃお酒は売れない?

もともとお酒に弱いといわれているわれわれ黄色人種。適切な飲酒は健康上とても重要で、asahi.comに「1日1合未満の飲酒で脳梗塞4割減 3合以上は脳卒中増」という記事があるように、過度な飲酒が「百薬の長」を「命を奪う毒」に変えてしまうのだ。また、アルコールに体質が合わない人がムリな飲酒をするとさまざまな病気にかかりやすいという試験結果も出ている。ちなみに、体質判定の「エタノール・パッチテスト」は5人分セットが900円で売っているので、気になる人はお試しあれ。

ぼくの知人で、急性アルコール中毒で亡くなった人がいる。原因は、過度なイッキ飲みの強要だった。こうしたアルコールに関するさまざまな事件・事故や犯罪を防止するため、この指針が、単なるキリンの企業プロモーションにとどまらないことを願うのだ。

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