「新しい門出に」と7人が隅田川へダイブ。

2004/06/07 03:37 Written by コジマ

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あーもー、「道頓堀じゃないんだから!」と言いたくなるのだ。6日の朝7時に、前日からお祭りが行われていた鳥越神社からそう遠くない東京・浅草にある吾妻橋から、男性7人が次々に隅田川へ飛び込んだそうなのだ。7人は芝居仲間で、「それぞれが新しい道を歩むにあたって…」と隅田川へダイブし、橋の下でカメラを持って待ちかまえていた仲間の女性が“記念撮影”したとのこと。飛び込んだ男性のうち1人が大量に水を飲んで救急車で運ばれたうえに、全員「水路交通妨害」の軽犯罪法違反で御用、そして新聞沙汰と、とても痛々しい出来事になってしまったのだ。

このニュースで面白いのが、担当している警察署が墨田区の本所署というところ。吾妻橋は墨田区と浅草のある台東区にまたがってかかっている橋なのだけれど、その場合、橋の真ん中が区ざかいになるそうで、この男性たちは真ん中より墨田区寄りで飛び込んだことがわかるのだ。ぼくが以前、同じ隅田川にかかる永代橋(江東区−中央区)で事故を起こしたとき、現場は真ん中より少しだけ中央区寄りだった。一応中央区の警察署にかけて、自転車に乗ったお巡りさんが来たのだけれど、そのお巡りさんは、
「ねえ、ぶつかったの江東区側でしょ? 追突して真ん中よりこっちに来ちゃったんじゃないの?」
「うーん、よく覚えてないんですけど…。あ、ブレーキの跡が真ん中よりコッチだから、ぶつかったのは中央区側ですね」
「ちぇ、なんだよ、めんどくせーなあ。あと1メートルくらい向こうで事故れよ…」
と、不満タラタラだったのだ。
この男性たちも本所署の人に「オマエら飛び込むんだったらもうちょっと向こうでやれっつーの!」なんて言われてたりして。

隅田川は毎年、花見やら花火見物やらでけっこう人が溺れ死んでます。水が濁っていて飛び込んだときに上下がわからなくなるそうで、水深は浅いけどかなり危険なのだ。地元出身のぼくから言わせてもらえば、母なる“大川”にふざけて飛び込むなんて言語道断なのだ! まあ、ぼくも中学生のときに区役所前の親水テラスで落としっこしてたんですけど…。それにしても、夜に川を見てると恐くなるのは何故なんだろう。

ちなみに、「隅田」と「墨田」はよく間違えられるのだけれど、川が「隅田」で区や地名が「墨田」なのだ。「じゃあ、川が付くと『隅田』で、何も付かないのが『墨田』なのか」と覚えると、「都立墨田川高校」というのがあったり「居酒屋隅田」なんてのがあって痛い目に遭う。混乱の極みなのだ。

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