自動販売機を無線LAN基地局にするサービスが今夏スタート。

2004/05/31 05:31 Written by コ○助

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大学生の頃、クラスメイトだった中国と韓国からの留学生が口を揃えて言っていたこと。「日本に来てビックリしたことは?」との問いに、「自動販売機が至るところにある」と答えていたのが非常に印象的だったなりよ。道路沿いのあちこちにある自動販売機が夜中に煌々と道路を照らしている姿にビックリし、いつでも好きなときに飲料が買えることに驚いた、と。そして、こんな自動販売機が自分の国にも普通にあれば良いのに、とも語っていたなり。もうかれこれ5〜6年くらい前の話なので、現在は中国や韓国も状況が変わってきているかもしれないなりが、当時は感動モノだったようなりね。

普段なにげなく利用し、日常の風景に溶け込み過ぎて有り難みを感じることも少ない自動販売機なりが、日本の自動販売機は世界的に見ても独自の進化を遂げ、最も自動販売機が普及している国と言えるなりね。数年前からはコンピュータやディスプレイ、スピーカー、プリンタを搭載した、まったく新しい情報端末型自動販売機「Cmode(シーモ)自動販売機」が登場。NTTドコモを中心に新たな自動販売機の可能性を探る実証実験が続いているなり。

コ○助も「Cmode自動販売機」は実際に使ったことがあるなりが、まだまだ活用できるというレベルにはないというのが正直な印象。その自動販売機が高機能だということに気が付かない人が多いというくらい、周知も行き渡っていないなりからね。「Cmode自動販売機」では携帯電話で決済ができる以外にも待ち受け画面、着信メロディ、iアプリなどの携帯コンテンツを販売しているなりが、このサービスを利用している&知っている人はいったいどれくらいいるのやら。でも、次世代の自動販売機は着々と準備を進めているのは確かなりね。

そして、自動販売機の次なる進化は無線LAN基地局になるというもの。この構想自体は昨年あたりから注目を集めているものなりが、今年の夏にも名古屋市内でサービスインするというなりよ。このサービスを手がけるのは愛知県に本社を構える「タケショウ」など自販機管理会社15社とIT関連企業3社で設立した「ホーキング」という企業。名古屋でサービスインするのは、来年の愛知万博を見込んでのことのようなり。

計画としては、まず手始めに名古屋市内のホテルや駅などの屋内施設にある自動販売機50台にADSLや光ファイバーなどのブロードバンド回線を敷設。自動販売機に無線モデムなどを取り付けることで、自動販売機から半径50m以内に無料でインターネットを利用できる環境が整備されるなりね。無線LANの基地局にすることで直接の収益は上がらないなりが、自動販売機周辺に人を集めることで、売上げを伸ばすことができるとの目算があるようなり。

自動販売機は日本全国に250〜300万台ほどあると言われているだけに、この無線LAN基地局計画が進むと、少なくとも商業施設周辺ではどこでもインターネット環境が構築される、ということになるかもしれないなりね。また、家の前に自動販売機があるようなところでは、自宅に回線を引かなくてもブロードバンド回線のインターネット環境を手にすることができてしまうわけなりか。半径50mって、狭いようで意外と広いなりよね。

単に飲料を販売するものから、新しい方向に向かい始めている自動販売機。自動販売機先進国の日本で、これからどのように進化していくのか注目しておきたいところなり。

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