シンガポール発のリアリティ番組は「子作り」がテーマ。

2004/05/21 00:57 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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アメリカの一般視聴者参加型のリアリティ番組と言えば、どこぞの孤島で色々な肉体的・知能的ゲームに勝ち残り勝者を決めるサバイバル形式のモノ、女性又は男性一人に対して10数名の恋人候補がそのパートナーとしての地位を争うモノ、モデルや歌手デビューを夢見て、何週間にも渡り勝ち抜きで優勝者を選ぶモノ、などなど…。

要するになんらかの「コンテスト」を主体にした番組が多いです。

最近大ヒットしたモノの中では、大富豪ドナルド・トランプの元で一年間働きながら帝王学を学べると言うキャリア職、これをゲットする為にエリート達が頭脳を使う『ザ・アプレンティス』なんてのもありましたねぇ。

さて、リアリティ番組といえばアメリカが王道だと言うのはゆるぎない事実だと思いますが、最近では世界各国でも色々なリアリティ番組が製作・放映されているそうで。

今回、シンガポールのメディア・コープと言う放送局が企画しているのは、世界中からカップルを9組公募し、シンガポールからも選ばれた1組のカップルも含めて「とある事」を競う様子を密着して取材する、という内容なんだそうです。

で、そのとある事というのが「子作り」。一番最初に妊娠したカップルには優勝賞金として10万USドルが支払われるんだそう。

一瞬なんだか、ポルノ系な番組かと思いきや、実はこの番組の趣旨はいたって真面目なモノなんです。このメディア・コープと言うのはシンガポール政府が運営するテレビ局。最近少子化がが進んでいるこの国では、国を挙げての「子作り推奨計画」が進められているのです。実際、ここ数年毎年生まれる子供の数が激減。経済活動を持続する為に必要な人口さえも確保出来ない状況だとか。

で、「子供を生むことの重要さ」や「子作りに対する夫婦のあり方」などを国民にもっと理解して欲しいと願うテレビ局・政府側がアイデアをひねってひねって…。そうして生まれたのが、今回のこの番組の企画だったそうで。一体どんな視聴率を確保するのか、他の国でありながら気になりますな。

ちなみに気になる「子作り行為」そのものですが、この瞬間については放映しない予定だそうです。それじゃ全然「密着取材」じゃないじゃないか、という突っ込みはまあ、今回ナシの方向にしましょう(笑)。

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