以前から発売が噂されていたソニーのHDDオーディオプレーヤー「VAIO Pocket」が正式に発表されたなり。ハードディスクの容量は20GB、2.2型QVGAカラー液晶を搭載し、再生できるファイル形式はATRAC3/ATRAC3plus。MP3などの楽曲ファイルは付属ソフトの「SonicStage Ver.2.0」で本体にファイル転送する際にATRAC3/ATRAC3plusに変換する必要があるなりね。価格は53,000円前後。6月5日から発売されるなり。

20GBのHDDオーディオプレーヤーと聞いても、もはや特に驚くようなスペックでは無いなりが、「VAIO Pocket」の特徴は本体に縦5個×横5個、計25個のボタンが格子状に配列されており、この上で指を滑らせることで液晶画面上のカーソルを動かすという独特な操作法「G-sense（ジーセンス）」を採用している点なりか。また、HDD内に収めた写真データの閲覧もできるため、HDDオーディオプレーヤーとしての機能以外にも画像ビューワーとして利用することもできるなりね。

参考までに、HDDオーディオプレーヤーのHDD容量と価格を価格.comの情報で比較してみると。
・アップル「iPod M9244J/A 20GB」39,000〜40,000円
・NOMAD「Jukebox Zen Xtra 30GB」27,000〜28,000円
・東芝「gigabeat G21 MEG201（20GB）」42,000〜43,000円
・Rio「Karma（20GB）」30,000〜31,000円

ほかにもHDDオーディオプレーヤーはあるなりが、代表的な製品と比較してみると「VAIO Pocket」の53,000円前後という価格は、かなり高価な部類に入るなりね。そうなるとメーカーにこだらわず、漠然と「20GB程度のHDDオーディオプレーヤーが欲しい」と考えているような人の選択肢には、「VAIO Pocket」は入りづらいものが。また、MP3を直で転送できないという点も、他の製品に比べて「VAIO Pocket」は若干使い勝手の面で不便さを感じるかもしれないなりね。

ソニーが投入するHDDオーディオプレーヤー。モノとしては興味があるなりが、購入するかどうかは微妙なところ。皆さんはどうなりか？