ピクサーのエドウィン・キャットムル社長インタビュー。

2004/05/03 09:52 Written by コ○助

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映画「トイ・ストーリー」以来、CGアニメの世界を開拓し、金字塔を打ち立ててきたピクサー。「トイ・ストーリー」「バグズ・ライフ」「トイ・ストーリー2」「モンスターズ・インク」「ファインディング・ニモ」と、いずれも暖かい、心に響く作品ばかりなりよね。「アニメは子どもが観るもの」というアメリカに根付いていた固定観念を壊し、多くの大人をも巻き込んで映画館へと足を運ばせ、興行収入記録を次々に樹立しているのは記憶に新しいところなり。そんなピクサーのトップ、エドウィン・キャットムル社長が産経新聞のインタビューに答えている記事が出ているなりが、あまり日本のメディアには登場しない人なので、なかなか興味深いインタビュー記事なのではないかと。

その前に、キャットムル社長はどのような人なのかというと。ユタ大学時代にコンピューター・グラフィックス(CG)研究チームの一員として活躍。ジョージ・ルーカス監督の要求に応えて画像処理用コンピュータやソフト開発などを行っていたようなり。その後、ルーカスフィルムの副社長にまで上り詰め、1986年に現AppleのCEOでもあるスティーブ・ジョブズがルーカスフィルムからコンピューター部門を買収してピクサーを立ち上げた際に、キャットムル社長も共同設立者となったなりね。以降、ジョブス&キャットムルの牽引によってピクサーは成長を続けて来たというわけなり。

「アイデアを丹念に練り上げ、公開までに4、5年をかける」
「重要なのは子供のためには作らないこと。子供向けに作ると、言って聞かせるような内容になる」
「われわれは世界に評価されている。ストーリーを伝えることにおいて正しく考えていると確信しており、将来にも自信を持っている」
「(宮崎駿監督の作品は)本当に美しい。米国では2D映画が消えようとしており、非常に悲しい。彼が手がきのアニメを作り続けているのはすばらしいこと。ずっと維持してほしい」

今年1月にピクサーとディズニーとの提携解消が正式に発表され、ディズニーブランドで公開されるピクサー作品は、残すところ「The incredibles(Mr.インクレディブル)」(2004年11月全米公開)と「Cars(カーズ)」(2005年5月公開)の2本のみ。提携解消の理由は利益配分などを巡って関係がこじれたことが主な要因とも言われているなりが、巨大資本のディズニーと離れることについてピクサーの将来を不安視する向きもあるようなりね。ただ、当然ではあるなりが、キャットムル社長は「将来にも自信を持っている」と力強く答えているので、まあピクサーファンとしてはその言葉を信じて、これからも良作が次々と生み出されることに期待したいところなり。とりあえずは、日本では12月に公開される「Mr.インクレディブル」を楽しみに待ちたいなりね。

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