ナイフならぬクッキーで教師を脅した生徒、放校処分へ。

2004/04/26 12:50 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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米東部のニュージャージー州のとある町のお話。

ジュール・ガブリエル君、日本で言うところの小学校6年生です。ちなみに、アメリカの多くの場所では小学校は5年生が終わった時点で卒業、ミドル・スクール=中学校は6年生〜8年生の期間なんですね。

さて、このジュール君。4月の始めに学校から放校処分を受けてしまったそうで。その理由というのが学校にピーナッツバター・クッキーを持って行ったためだったとか…。

ピーナッツ・アレルギーは日本でも問題視されてきていると思いますが、このアレルギーを持っている人は、微量のピーナッツ(またはその殻)を吸い込んだだけで、呼吸困難になり、下手すると命に関わることもあるんだそうです。

実際、アメリカでは過去に学校給食に出された食事にピーナッツが混入して、生徒がアレルギー反応を出して死亡してしまったこともあるとか。そんな理由で多くの託児所や幼稚園、学校ではピーナッツやそれを含む食品の持込みを禁止しています。

かと言ってジュール君は別に単にピーナッツバター・クッキーを学校に持って行っただけで放校処分になったわけではなく…。彼の社会科の先生が実は酷いアレルギー持ちだったのです。で、この先生がジュール君に対し、彼が以前に起こしたトラブルの処分を検討していたらしく、それを辞めさせるために、クッキー片手に脅したらしいのです…。

この事件を目撃したクラスメートのレポートにより、ジュール君の行為が学校側に知られることとなり、結果として放校処分。彼は転校して他の学校に通わなけばならないそうです。

ちなみにジュール君のご両親によると、彼は今のところ「まったく反省の色を見せていない」そうです。

まあ、モノがクッキーなだけに本人もあんまりシリアスに考えていないのかも…。

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