「バービー破局」も裏目、話題作りは不発に。

2004/04/25 15:29 Written by コ○助

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バービーと長年の恋人・ケンとの破局が報じられたのは今年の2月のこと。バービー人形を販売する米おもちゃ大手のマテル社のラッセル・アロンズ副社長が「2人は距離を置いてみる時が来たと話している」と破局の事実を明らかにし、その理由として「ケンが結婚を渋ったためでは」と説明していたなりね。カップルとなって43年目の破局を迎えた2人は円満破局を強調、今後は友人関係を維持するとも発表されていたなり。

1961年以来、長年親しまれてきたバービーとケンの関係を破局させ、「独り身」になったバービーに過激なファッションをまとわせることで売り上げ促進を図る計画だったマテル社だったなりが、どうもそう上手くはいかなかった様子。今年1〜3月の利益は、昨年同期の3,280万ドル(約35億円)から3分の1以下となる900万ドル(約9億7,000万円)だったと発表されたなり。この不振の要因は、マテル社の売上げの約3分の1を占めるというバービー人形の売上げが低迷したためと見られているなりが、長年の設定をねじ曲げての「破局」は完全に裏目に出てしまったなりね。

この破局報道が出たときに、「ばかばかしい」という声の一方で、マテル社の徹底的なリアリズムを追求する姿勢を評価する声も聞かれていたなり。副社長が大まじめに記者会見を開いていたくらいなりからね。コ○助は単純にアメリカっぽくて面白いな、とは思ったなりよ。こういうセンスは日本企業には無いよなぁ、と。こうしたマテル社の姿勢は、人形を通じて人生の紆余曲折を伝えようとしているなんて評もあったなりが、数字として現れた結果を見てみると、当の子どもにはそんなメッセージは届かなかったのかもしれないなりね。テレビゲーム世代の子どもたちには、やっぱり「ばかばかしい」と思われてしまったのか、そもそも人形遊びという時代でもないのか。

英断とも思えたバービーとケンの破局が何の効果ももたらさなかったなりが、今後マテル社はどういう戦略でバービー人形の売上げを立て直していくなりかね。復縁させてしまっては、何だか節操がないなりか。ちょっと袋小路に入ってしまった感じなり。どうなるバービー人形……。

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