ボーダフォン、「琴」をイメージした新機種「KOTO」を発表。

2004/04/22 17:14 Written by コ○助

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携帯電話のスペック競争が一段落し、各キャリアがデザイン面に工夫を凝らそうとさまざまな試みを行っている昨今。「INFOBAR」に代表される「au design project」を先駆けて投入したau、FOMA「900i」シリーズでデザイン面の重要性を強調したNTTドコモに比べると、ボーダフォンはこれまで明確な戦略が見えて来なかったなりが、ようやくデザイン面での工夫が見られる端末を投入してきたなり。

発表されたのは東芝製端末の「KOTO V303T」。名称の「KOTO」は和楽器の「琴」をイメージしており、テーマは「和とモダンを融合させたデザイン」だというなり。このテーマを目にしたときに、思い立ったのは「INFOBAR」の「NISHIKIGOI」と「ICHIMATSU」。日本独自のものを洋風にアレンジするという試みは昨年10月の段階でauが実現している上に、端末名称の付け方も日本語をローマ字表記するという、auと全く同じ試みなりよね。半年遅れでauを後追いするこのボーダフォンのセンスはいかがなものなのか、と。

「KOTO V303T」のスペックを見ていくと。メイン液晶にはQVGA対応の2.2インチTFT液晶を、サブ液晶には1インチのSTN液晶を搭載。カメラは32万画素CMOS。デザイン的な部分以外は、特に目立った機能的な特徴は無いなりね。ちょっとスペック的には遅れている感も。

コ○助もこの端末の記者発表の席に同席させてもらっていたなりが、会場に来ていた各メディアの記者たちからも結構厳しい質問が飛んでいたなりね。やはり「なぜ他のキャリアに遅れるかたちで、今『デザイン』重視なのか」とか、「ボーダフォンらしさってどこにあるのか」とか。ボーダフォン側も必死に答えようとはしていたなりが、明快な回答は出ていなかったように思うなり。一応、今回発表されたようなデザイン端末は2年ほど前から計画が進んでいる、というような説明はあったなりが、後手後手になっていることに関しては「ビジネス的な判断」というに止まっていたように思うなり。まあ要はデザイン重視の端末を発売しても売れる土壌が無かった、ということなりか。

プレスリリースなどには「斬新なデザイン」と書かれているなりが、雰囲気的にはauのブロードバンドケータイ「W11K」に似ているかも。あの真っ赤なシャア専用ケータイと言われる「W11K」なりが、「KOTO」は真っ赤というよりは、朱色に近い色なりよ。結構派手は派手なので、好みが分かれそうな感じではあるなり。

ま、ボーダフォンユーザーにとってみれば選択肢が増えるのは喜ばしいこと。ぜひチェックしてみてくださいませ。


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