「アイスクリームの日」って知っているなりか？　明治2年（1869年）に横浜の馬車道通りの「氷水屋」で、日本初のアイスクリームが発売されたのを記念して制定された日のこと。アメリカで酪農技術を学んだ出島松蔵にアイスクリームの製造方法を教わった町田房蔵が「あいすくりん」の販売を始めた日、とされているなり。町田房蔵がアイスクリームの製造方法を知り得た理由に関しては諸説あるようで、出島松蔵に教わったというほかには、実際にアメリカに2回ほど出向き、自ら製造方法を習得したという説も有力なのだとか。

発売当初のアイスクリームは現在の価値に直すと約8,000円程度の価格。8,000円のアイスクリーム……。「超」が3つくらい付く高級菓子だったなりね。その高価さゆえなのか、その後アイスクリームが一般に普及し始めるまでに、なんと30年近くもかかったのだとか。結構長い道のりだったなりね。日本アイスクリーム協会はこのアイスクリーム発売開始日を記念して、1965（昭和40）年から毎年5月9日を「アイスクリームの日」と制定。今年もいろいろなイベントを開催されるようなり。

最大手の「サーティワンアイスクリーム」はユニセフへの募金をすると好きなフレーバーのシングルコーンが1個、もれなくもらえるイベント「ユニセフ支援Free Scoop Morning」を実施。シングルコーンは通常283円なりが、募金額はこの価格よりも高くても安くても良いようなり。開催されるのは全国の「サーティワンアイスクリーム」約500店舗で、5月9日の午前中の2時間限定。「サーティワンアイスクリーム」ではこれまでに2回、同様のイベントを開催し、2002年は約350店舗で約36万6,000人、2003年は約410店舗で約58万人が来店した実績があるなりが、今年はさらに店舗数が増えるので、募金額もかなり伸びるのではないかと。午前中の2時間というタイトな時間指定なので、わざわざ狙っていくようなイベントではないかもしれないなりが、ちょうどイベントの時間に当たった際には、この機会に募金に参加してみるのも良いかもしれないなりね。

アメリカ生まれのアイスクリームチェーンの人気店「ホブソンズ」の西麻布店（東京都港区）では、30分と時間限定ながら、食べ放題イベントが開催されるなり。「ホブソンズ」のアイスクリームはバナナやイチゴといった本物のフルーツや、クッキーやチョコレートといったお菓子をブレンドマシーンで混ぜ合わせることができるのが独特なスタイル。通常のアイスクリームは600円で、ブレンドは1,000円で食べ放題となるようなり。せっかく「ホブソンズ」で食べるのなら、通常のものよりは、ブレンドの食べ放題のほうが良さそうなりね。もちろん、通常のものでも美味しいなりが。

イタリアン・ジェラートの人気店「ドナテロウズ」では「アイスクリームの日」特別限定カップセット「カップル愛す」を発売。だ、ダジャレなりか……。100mlのカップが2個セットで500円と、割安感があるセットとなっているなり。

横浜の馬車道商店街では、アイスクリーム発祥の地ということもあってイベントを開催。馬車道通りの5か所にある「馬車道もののはじめスタンプ」を集めると「馬車道あいす」がもらえる「馬車道あいすくりんラリー」や、馬車や人力車、鹿鳴館スタイルの女性が街を練り歩く……といった明治時代の雰囲気を再現するイベントも行われるようなり。

「海遊館」がある大阪の天保山ハーバービレッジでは、「アイスクリームの日」限定というわけではないなりが、5月8日から7月11日まで「天保山アイスクリーム博覧会」が開催されるなり。北海道の「とうもろこしアイス」や宮城県の「牛たんアイス」といった全国のご当地アイスクリームが一堂に会するほか、「アイスクリーム水族館」と題して海産物を練り込んだアイスクリームの販売などが行われるようなり。ラインナップを見ると「ふかひれラーメンアイス」「さんまアイス」「うなぎアイス」「白えび入りジェラート」などなど。なんて食欲をそそらないアイスクリームなりか（笑）。

コ○助的にはホブソンズの食べ放題が気になるなりねぇ。アイスクリームの食べ放題なんて確実に腹壊すと思われるなりが、おいしいアイスクリームをガツガツと値段を気にせずに食べられるのは一度はやってみたいもの。ほら、スイカを一個丸ごと食べてみたいとか、ケンタッキーのフライドチキンを飽きるまで食べてみたいとか。そういうノリで一度は試してみたいな、と。

きっとほかにも「アイスクリームの日」に関するイベントはあると思うなり。5月9日は「アイスクリームの日」。これを頭の隅に入れておけば、アイスクリームを食べに行きたくなるはず。そうすれば、思いがけずお得なイベントに出会えるかもしれないなりね。