お酒に入ったドラッグの探知薬、欧米で発売。

2004/04/07 13:30 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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デートの相手などに飲み物をおごってもらう事はよくある事ですが。しかし近年、お酒に意識を失わせる薬物を混入させて人に飲ませ、朦朧となったところで性暴力に走るという犯罪が欧米ではかなり社会問題化しています。

イギリスでも過去1年だけで1000件近くのこの「ドラッグ・レイプ」と呼ばれる薬品を使った暴行事件が警察に届け出られているそうで。しかしこの薬品は被害者の意識を完全に奪う事が出来るために、性暴力の記憶自体が全然無いという場合もあるそう。さらに被害者の羞恥心などもあって、実際の表面化しないドラッグ・レイプ犯罪数は、かなりの数になると専門家は推測しているらしいです。

しかもこのドラッグ・レイプ。使用される薬品が体内にたった12時間しか残らないため、犯罪の立証が難しいということもあるそうです。そんな要因もあってこの種の性暴力は後を絶たないとか。

そこで登場したのが『ドリンク・ディテクティブ』と呼ばれる探知テスト用の携帯薬。飲み物に浸すだけで、三種類のドラッグの鑑定が出来るそうです。イギリスで先行発売されてひとつ4ポンド(日本円で800円)ほど。フランスやアメリカでも今後発売予定。

手軽に自分の身が守れる護身用アイテムとして、一般化すればそれだけ犯罪も減るのではないかと。警察やレイプ被害者のサポート・グループなどでも期待の目で見ているそうです。

ちなみに、今回のニュースによると、このドラッグ・レイプの被害者は女性ばかりではなく15%近くが男性だそうで。

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