日本におけるキーボード付きPDAの草分け的存在であるNECの「モバイルギア」。現在発売中止となっている「モバイルギア」の技術はNTTドコモの「シグマリオン」シリーズへと受け継がれているなりが、今なお「モバイルギア」は高い人気を誇っているなりよね。

コ○助もかつて「モバイルギア」を使用していたことがあったので、その良さは分かっているつもり。キーボードの打ちやすさは、後にも先にも「モバイルギア」を越えた製品は現れていないように思うなり。何か文章を書くPDAとしては、発売中止となった今でも十分に活躍してくれるマシンなりね。

手軽に持ち歩いて文章を書くという用途なら小型のノートパソコンを持ち歩けば良いではないかと思う人もいるかと思うなりが、「モバイルギア」が秀逸なのはやはり起動が速いということ。Windows CE機のため、液晶を開ければすぐに作業に入れるのが魅力的なり。「シグマリオン」シリーズに比べてキーボードも大きめで、サクサクとテキスト打ちができるのが最大の魅力なりね。コ○助も日々文章を書くことを生業としているので、最近ずっと「モバイルギア」を中古で買おうかどうしようか迷っていたところだったなり。かつて10万円近くした「モバイルギア」も、中古なら2万円もしないのが現状。かなり魅力的なり。

もちろん、昔の機種なので過剰な期待は禁物。動作速度は遅いし、Windows CE機なのでできることは限られているなりが、コ○助のように「テキスト打ちしかしない」のであれば、十二分に活躍してくれるのではないかと。ただ、仮に「モバイルギア」が最新のスペックで新製品として登場したら、絶対に物欲がうずくのも確かなりよ。起動が速く、動作も速く、非常時には乾電池でも駆動し、拡張性にも優れた「モバイルギア」。そんな製品が出たら、ノートパソコンと同等の価格でも買ってしまいそうな気がするなり。

しかしながら、残念なことに「モバイルギア」の新製品が登場する可能性は、かなり低いのだとか。発売中止となってから何度となく「復活」の噂は流れていたなりが、「モバイルギア」の設計や開発を担当していた、「生みの親」である成澤祥治氏がNECを退社してしまうため、恐らくNECから「モバイルギア」後継機が発売されることは無さそうだというなり。むぅ。

モノは良いのに、売れない製品。過去にもたくさんそういう製品はあるなりが、「モバイルギア」もまた、売れないことが原因で市場から姿を消した製品。絶対ニーズはあるだけに、いつか「モバイルギア」のプロジェクトが復活することを、ただただ願うばかりなり。