ディズニー、手描き制作アニメに終止符。

2004/04/05 14:25 Written by コ○助

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2005年にこれまでフルCGアニメを手がけてきたピクサーとの契約が切れるのを機に、初のオリジナルフルCGアニメ「チキン・リトル」を公開する予定の米ディズニーなりが、どうやら伝統的な手描きアニメの制作は現在アメリカで公開中の「ホーム・オン・ザ・レンジ(牧場のわが家)」を最後に姿を消し、すべての作品をフルCG作品にすることになったようなり。

以前もご紹介したことがあったなりが、改めて最近のディズニーの手描きアニメを見ていくと。1992年の「美女と野獣」、1993年の「アラジン」、1994年の「ライオン・キング」と、ヒット続きだったこの3作をピークに、興行的には伸び悩む作品が続くことになるなりね。「ポカホンタス」「ノートルダムの鐘」「ヘラクレス」「ムーラン」「ターザン」「ラマになった王様」「アトランティス」「リロ・アンド・スティッチ」「トレジャー・プラネット」「ブラザー・ベア」などなど。

この間、ピクサー製作のフルCGアニメが大ヒット続きだったことから、手描きアニメの興行不振が余計に際だって見えるなりよね。ただ、一連の手描きアニメの作品を眺めてみると、どうも手描きだからというよりも、題材が以前に比べるとマニアックなものが多いような。事実、全くジャンルは異なるとはいえ、ポケモンのようなアニメはアメリカでも人気を集めているわけで、決して手描きのアニメに観客が飽きたというわけでは無いと思うなりよ。そこら辺を読み違えていると、ディズニーはフルCGアニメに移行したところで、ヒット作が生まれるとは到底思えないなりが……。

端から見たら迷走しているかのようにも見えるディズニー。ピクサー製作ではないフルCGアニメがヒットする保証はどこにもなく、伝統的な手法を捨てることで古くからのファンを手放すことにもなりかねない危機的な賭けは、果たして成功するのかどうか。今後のディズニーの動向からしばらく目が離せなそうなりね。

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