スペインは、パンプロナと言う町で毎年行われる伝統行事『エンシエロ』。テレビなどでご覧になったことがある人も多いと思いますが、これは市街地を大量の牛と、白い衣装に赤いベルトをした男性たちが駆け抜けるお祭り。

古くは闘牛用の牛を闘牛場まで運ぶために行われた『牛追い』なのだそうですが、今現在の『エンシエロ』はどっちかというと人の方が牛に追いかけられてますね…(笑)。

さて、この牛追い祭り。国際的に有名で毎年世界中から人が見にくるそうで。この有名な行事にあやかって町の活性化を図ろうと、遠く離れたニュージーランドの小さな町テ・キーティの住民がイベントを考え付きました。

なんと町の中心部で牛ならぬヒツジを放し、それを追いかけたのだそう…。しかもその数2000頭だそうで(笑)。

さて、この「ヒツジ追い」。スペインのお祭りみたいにスリル満点だったかと言うと、そうではなかったらしいです。まぁ、威勢のいい牛の代わりに白いモコモコのヒツジですからねぇ(笑)。ヒツジ達はイキナリ農場から見慣れぬ場所に連れて来られ、パニくってしまったそうで、一方向にドドドッと走る予定が、四方八方に逃げまくってしまったそうです。町中にあふれるヒツジの山。それを一箇所に集めようと声を張り上げ、追いかける人達。

しかし、4000人近くの参加者(町の人口がほとんどだったらしいです)は楽しんだようで。来年もやりたいと言っているとかー。これが恒例化したとして、果たしてスペインのお祭りのように国際的に認知されるのかどうかは疑問ですが(笑)。

まあ、ヒツジ酪農はニュージーランドの大切な経済活動。それを世界的にプロモーションするためにも一役買いそうな面白い行事かもしれませんね。